北欧の幸せな社会のつくり方 10代からの政治と選挙

鐙麻樹(著者)

• 販売会社／発売会社: かもがわ出版
• 発売年月日: 2020/04/27
• JAN: 9784780310900

商品レビュー

2025/11/26

単純に子どもも大人も政治家も気軽に対等に意見を交わせる社会っていいなと思う。

北欧社会についていくつか本を読んでみたけど、「自己決定権」とか「人権」みたいなものをとても大事にしている社会だなと思う。

教育費無償で自分が勉強したいことを学べるし、自分がこうなってほしいと思う社会の実現のために政治参加を通じて貢献できる(という意識を持っている)。そういう自分がしたいことができる・自分の考えが社会に反映されてるっていう実感が幸せに直結してる気がする。

けど子供も自分自身の権利を最初から自覚しているわけじゃない。「子供＝未来の大人」とみなして対等に接する姿勢であったり、小さい頃から親と選挙に一緒に行ってみたり、選挙スタンドで気軽に政治家と話せる機会があったり、学校選挙をとてもリアルにしてみたり、そういう政治がとても身近な環境の中で自分がこの社会をつくっているという主権者意識が生まれてくるんだと思うし、それぞれ自立した意見を持てるようにディスカッションと批判的意識を軸に教育をする。

北欧には大学まで受験がないから「いい学校に入れるように」という教え方で教育をすることができない。だから「一人前の大人になれるように」という教育をするということを別の本で読んだが、その最たる例が北欧の政治教育だと思うし、本来教育ってそうあるべきだと思う。

2025/10/29

今日も選挙カーが街を走り回り、候補者が大声で名前を連呼している。そんな日本の選挙は果たして政治なのだろうか？個人的には、単なる政局でしかないと捉えている。

政治とは何か。自分や周囲にとって暮らしやすい社会を創るための積極的な行動である。日本のように、職業政治屋に白紙に近い形で委任し、文句ばかり言っているような状況はまったく違う。そして、それら構造は子どもの頃から主権者として教育を受けてきたかに依るだろう。

グレタ・トゥーンベリという若者が、環境政策で注目された。彼女の主張は賛否両論巻き起こした一方で、その行動力や信念に基づいたコミュニケーションは、意識高いだけではない主権者としての立場を感じさせる。彼女を生み出した北欧の教育とは何なのだろうか。

北欧の選挙はお祭りであり、候補者同士がチェスで対戦したり、選挙スタンドと呼ばれるスポットが街中に出現する。そこではジュースや文具が配られ、子どもたちはカジュアルに政治に関心を持っていく。自らが参画して大きな物事が動いていくという実感は、自己肯定感の醸成にも役立つし、実際に北欧は幸福度指数上位である。

若者からまちづくりに携わりたいという相談を受ける。残念ながら、立候補するという選択はオススメしていない。中央集権構造で、いったん国に吸い上げられた予算や意思決定に依存している限りは、日本には真の政治はあり得ないだろう。

2025/07/02

投票率が驚異の80%
いい悪いを超えて、日本とは前提が全然違う。
政治に対する、有権者・政治家双方の姿勢や取り組みが驚きの連続で、とても羨ましくなった。
まだまだ勉強することばかりだけど、自分もいい大人として自分の軸でちゃんと選びたい。
これ見た人、ぜったい投票行きましょうねー！

日本も普通に政治の話ができる国になりますように！
国民が幸せに安心して暮らせる国になりますように！