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「さみしさ」の力 孤独と自立の心理学 ちくまプリマー新書351
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2020/05/07 |
| JAN | 9784480683755 |
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「さみしさ」の力
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「さみしさ」の力
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商品レビュー
4
11件のお客様レビュー
この本はさみしさの根源にあるものに注目している。榎本博明氏のさみしさに対する考え方を文学や哲学などから考え、その根源にあるものを指摘している。 人生の在り方にも関わることが載っているので、寂しく感じていない人でも読んでみて欲しい。
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あっさり読み切ってしまったが、改めて「さみしさ」について自問しながら考える。振り返ると、友だちはいらないとか、友達幻想というような本を読んできたが、実際、長い人生においていつでも誰かと友人関係を築けるなんて事はないのに、社会には「友情」をモチーフにした物語が多く、その刷り込みによ...
あっさり読み切ってしまったが、改めて「さみしさ」について自問しながら考える。振り返ると、友だちはいらないとか、友達幻想というような本を読んできたが、実際、長い人生においていつでも誰かと友人関係を築けるなんて事はないのに、社会には「友情」をモチーフにした物語が多く、その刷り込みによりプレッシャーを感じたり、もしかしたら、そのせいでも「さみしさ」を感じているのかも知れない。 本書のデータではないが、友人が1人以下の60歳以上の男性の割合が57%という調査もある。より若い世代でも独身者ならば休日を一人で過ごす事も多い。周りも同様だし、無理に関係を築く必要もない。何かに所属すれば、質はどうあれ、望まなくとも人間関係はついてくるものだ。焦る必要はない。 本書は、心理学的アプローチで「さみしさ」について考えていく。 ー 親しい友だちに対する自己開示が、とくに青年期を生きる者にとってもつ意義…第一に、親しい友だちに自己開示し、相手から受容的な反応を得ることは、自信につながる。親はまったく違う人生のステージにいるが、友だちは同じような内的経験をしていることが多く、共感的なやりとりになることが多い。それによって、自分はおかしいのではないかといった不安が低減し、気持ちが安定する。第二に、親しい友だちに自己開示することは、自己への洞察につながる。自己に意識を集中したり、相手からフィードバックを受けることを通じて、今まで気づかずにいた自己の新たな面に気づいたり、もやもやしていたものがはっきりと見えてきたりする。反対に、自己開示できないでいると、非現実的な不安や妄想に脅かされることになりがちである。 ーペルソナの形成に力を入れすぎ、それとの同一視が強くなると、ペルソナはそのひとの全人格をおおってしまって、もはやその硬さと強さを変えることができなくなり、個性的な生き方がむずかしくなる。いつか、マルセル・マルソーのパントマイムを見たとき、ある男がいろいろな面をかぶって喜んでいるうち、道化の面をかぶると取れなくなってしまって困る場面の演技があった。面を取ろうと苦労して、身体はもがき苦しむが、どんなに苦しんでも、ずっと顔のほうは道化の笑い顔で、この相反するものを表現してみせるところにマルソーの演技が輝きを見せる。これは、まさに硬化したペルソナの悲劇を演じているものと感じられたのだった。こうしてみると、周囲にうまく溶け込むためにはペルソナは大事だが、ペルソナを脱ぎ捨てて本来の姿をあらわす場をもつことも必要であり、自分の出し方を調整するという意味で、適度な柔軟性をもつことが大切だとわかる。 ペルソナを外すことができず、ペルソナに同化した生き方をしていると、ときに窒息しそうな息苦しさに襲われることになりかねない。 大小はあれど、他者からの期待に応えようと我々は演技や気遣いをしている。実際には期待されていなくても、忖度して演じることさえある。その演技を含む他者への行為こそがさみしさを埋めるものなのかも知れない。
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心理学博士として大学の講師などを務める著者が、ふと「さみしさ」を感じる人や、自立をめぐって思い悩むことがある人に向けて、「さみしさ」の考察をした本書。対象は社会人なのだろうが、一社会人の私の立場から考えると「高校生向けに書き、思春期の高校生や大学生、いや、いまの時代なら中学生も対...
心理学博士として大学の講師などを務める著者が、ふと「さみしさ」を感じる人や、自立をめぐって思い悩むことがある人に向けて、「さみしさ」の考察をした本書。対象は社会人なのだろうが、一社会人の私の立場から考えると「高校生向けに書き、思春期の高校生や大学生、いや、いまの時代なら中学生も対象として書いた方がよかったのではないだろうか」と疑問に思った。つまり、読者層が不明瞭ではないかと思うのだ。内容は、私が高校生~大学生頃に読みたかった内容だし、いま社会人になって10年近くなるが、今読んでも正直心に響かない。言ってることはわかるが、この本の読者層でないことは自明なのだ。であるならば、この本の読者層は私のような社会人ではなく、学生なのではないかと思うのだ。 学生を読者層に据えるのであれば、内容も微妙に調整が必要だろう。でも大きな変更は不要な気がする。高校~大学くらいの生徒ならば充分に理解できるだろう。 と、書いたところでこの「ちくまプリマー新書」は若い読者層向けのシリーズだと知った。えぇ…。そうならば、内容や筆致はもう少し砕けで書くべきでは?と疑念が生まれてしまったので評価を少し低くさせていただいた。
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