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大いなる遺産(下) 新潮文庫
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大いなる遺産(下) 新潮文庫

チャールズ・ディケンズ(著者), 加賀山卓朗(訳者)

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大いなる遺産(下) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2020/04/25
JAN 9784102030165

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商品レビュー

4

11件のお客様レビュー

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2024/04/08

“The pen is mightier than the sword” さすがや!さすがエドワード・ブルワー=リットンだわ!さすがリットン調査団だわ!(これは孫ね) はい、なんでリットン男爵が出てくんねん?まぁそれはおいおいということで、ディケンズの『大いなる遺産』です ...

“The pen is mightier than the sword” さすがや!さすがエドワード・ブルワー=リットンだわ!さすがリットン調査団だわ!(これは孫ね) はい、なんでリットン男爵が出てくんねん?まぁそれはおいおいということで、ディケンズの『大いなる遺産』です やっぱな!っていうね やっぱそうなるわなっていう もう思い描いた通りの展開で大満足です いらんねん変なサプライズはw それにしても登場人物がいちいち魅力的すぎる そして分かりやすい いい人たちはとことんいい人 ちょっと冷たい感じの人たちも実はいい人 ちょっと嫌な感じの人は改心していい人 すごーく嫌な感じの奴は最後まで嫌な奴w そしてピップの周りにはほんとに素晴らしい人たちがいたんよね またピップ自身が最後にはそれにちゃんと気付けて、感謝できる人間だったからこそそういう人がいてくれたんよね 全ての謎がきれいにほどかれるストーリー展開、ハラハラドキドキの逃走劇、善き人々に訪れる幸せな結末、気の利いたユーモアと、どれをとっても一級品の素晴らしい作品でした 何より素晴らしいのは全てを明かさぬ余韻の残るラストです! もう書いちゃう! これを知った上で読んだとしてもこの作品の素晴らしさは全く損なわれないと思うので書いちゃう! ラストの文章書いちゃう! (以下ネタバレ) 〜私は彼女の手を取り、ふたりで廃墟の敷地から出た。はるか昔、初めて鍛冶場をあとにした朝に霧が晴れ上がったように、いまも夕霧が晴れようとしていた。見渡すかぎり広がる静かな光のなかに、彼女との別離の影は少しも見えなかった。〜 どうよ? 出会った時からこの結末は予感されてたのよ〜ってことがひとつね そんで「別離の影は少しも見えなかった」ってのはもちろん今後は離れないってことなんだけど、その関係性については言及してないのよ それが物理的な距離なのか、精神的なものなのか、あるいは両方なのか 信頼できる友人としてなのか、愛しあう恋人同士としてなのか ここはもうお任せしますって感じなのよね で、実はこの素晴らしいラストは当初かな〜りがっかり感漂うラストだったんだけど、ディケンズがリットンに「このラストでええやろか?」って相談した時に「いやいやいや、そんなんしたらもうみんながっかりしはるで〜」言われて書き直した結果らしいのよね いや〜、さすがリットン男爵!だてに爵位持ってないわ よーし次は光文社に戻るぞw

Posted by ブクログ

2023/06/25

貧しい少年が、思いがけなく得ることになる「大いなる遺産」とは……。 『クリスマス・キャロル』に代表される、19世紀のイギリス人作家チャールズ・ディケンズの長編小説。 アルソンフォ・キュアロン監督による同名の映画では、舞台を20世紀のアメリカに移してリメイクされているが、原作は...

貧しい少年が、思いがけなく得ることになる「大いなる遺産」とは……。 『クリスマス・キャロル』に代表される、19世紀のイギリス人作家チャールズ・ディケンズの長編小説。 アルソンフォ・キュアロン監督による同名の映画では、舞台を20世紀のアメリカに移してリメイクされているが、原作は当然に19世紀のイギリス・ロンドンとその郊外が舞台。 本筋は主人公の成長物語ではあるが、小説では恋と富と挫折と後悔が様々な場面で様々な人物に見えたり隠れたりする。 主人公ピップにエステラ以外の登場人物も魅力的で、ミス・ハヴィジャム、実の姉とその夫ジョー、囚人マグウィッチ、後見人ジャガーズなど、19世紀の風情のなかで映画以上の多くのものが語られている。 特に、ピップにはジョーはもちろん、ジャガーズの事務所員ウェミックがいたことで「世の中、そう捨てたもんではない」と、ずいぶんホッとさせられる。 でもやっぱり、この小説の一番は“エステラ”で、しかも、エンディングのシーン……それは映画でも変わらない……あぁ、手で触れられないほど、美しい。

Posted by ブクログ

2022/08/18

現代でいう異世界転生ものやタワマン文学などにに共通する,孤独な人間の隠れた僻みを感じさせる。枯れた皮肉をどう読むかで印象が変わると思う。

Posted by ブクログ

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