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大いなる遺産(上) 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2020/04/25 |
| JAN | 9784102030158 |

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大いなる遺産(上)
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商品レビュー
3.4
15件のお客様レビュー
100分で名著でディッケンズの小説として説明した本である。有名な本であるが読まなかったが、英語学習の縮刷版で読んだ記憶はある。姉に引き取られた子どもが、職人の見習い後に、急に金持ちの後見人としてジェントルマンの訓練を受ける、という話までが上巻の話である。
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母親代わりの厳しい姉に育てられたピップは、義兄である善良な鍛冶屋のジョーの愛情を支えに少年期を送るが、ある日、街の裕福な老婦人ミス・ハヴィシャムに呼び出される。時の止まった屋敷で色褪せた花嫁衣装を着て過ごすミス・ハヴィシャムの気まぐれな話し相手に指名されたピップは戸惑うが、彼女の...
母親代わりの厳しい姉に育てられたピップは、義兄である善良な鍛冶屋のジョーの愛情を支えに少年期を送るが、ある日、街の裕福な老婦人ミス・ハヴィシャムに呼び出される。時の止まった屋敷で色褪せた花嫁衣装を着て過ごすミス・ハヴィシャムの気まぐれな話し相手に指名されたピップは戸惑うが、彼女の養女である高慢なエステラの美貌に心奪われ、その振る舞いに傷つけられながらも強い愛情を抱く。エステラと出会ってから鍛冶屋の家での暮らしや自らの貧しい境遇に劣等感を抱くようになったピップだが、ロンドンからやって来た弁護士が彼が「大いなる遺産」の相続人になったことを告げ、彼の生活は一変する。ピップは遺産を彼に贈ろうとしているのはミス・ハヴィシャムであり、自分はエステラの結婚相手に選ばれたのだと確信するが、財産に相応しい紳士になるべくロンドンで暮らし始めた彼は、やがて、過去に端を発する様々な真実を知ることになる――。 婚約者に裏切られたことで胸が張り裂けたまま暗い屋敷に閉じこもって暮らすミス・ハヴィシャム、彼女により男たちへの復讐の道具として育てられた美しくも高慢で無感情なエステラ。そして見下されたことで自らの生まれ育ちを恥と感じ、転がり込んだ大きな財産によってそこから抜け出し、無学で貧しい者たちの世界を苛立たしく軽蔑する主人公ピップ自身も、人間としてはいかがなものかという印象をまず受ける。 しかし、波乱万丈の物語を追っていくにつれ、ミス・ハヴィシャムはミス・ハヴィシャムの、エステラはエステラの、ピップはピップの苦難に満ちた道を歩むうちに、見失っていたもの、価値に気づかずにいたものがそれぞれを変え、読者の目から見ても人間性を取り戻してゆく。ピップが沼地で出会った飢えた脱獄囚に食べ物を渡したのは恐怖心からでしかなかったかもしれないが、ついこぼれ出た一言にこめられた優しさが傷ついた男にとっての何よりの温もりとなったように、人は意図せぬところで誰かの恩人となり、一方で誰かに深く恨まれ、憎まれることもある。保身、嫉妬、憧れと蔑み、人の感情が人生にもたらす影響は大きいが、打たれた石が精錬されていくように、ピップが痛みの末に善なる心を取り戻していく様に素直に心打たれた。 『二都物語』のような圧倒されるエンディングではなく、完全なるハッピーエンドとも言えないが、それでも、根っこの優しさをそこここで示しながらも急ごしらえの鼻持ちならない「紳士」となったピップが、愛するジョーのために自身の身勝手な計画を心密かに捨てるラスト近くの場面に、深く静かなカタルシスを感じた。エステラとのラストシーンも、苦難を乗り越えてきた者同士、互いの過去を知る者同士の穏やかな共鳴が豊かな余韻を残して素晴らしい。 悪辣な登場人物も出てくるが、ピップの態度に関わらず常に善良で親切なジョーや、ロンドンで知り合った友人ハーバート、遺産管理人である弁護士の下で働くウェミックなどの温かみのある個性ある面々の存在のおかげで、全体のトーンは暗くなく読みやすい。登場人物の過去が複雑に絡み合う一大冒険譚としても大変面白い作品。上下二巻。
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ジョーがピップに色々な言葉をかけるたび、その言葉に読者も癒され、優しい気持ちになれる 今のところピップにあまり好感は持てていないけど、これからどのように成長していくのか、どんなことが起きるのか楽しみ
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