月の光 現代中国SFアンソロジー 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ

アンソロジー(著者), 劉慈欣(著者), ケン・リュウ(編者), 中原尚哉(訳者), 大森望(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2020/03/18
• JAN: 9784153350472

商品レビュー

2024/07/15

三体の興奮のままに読み始めたが、思ったより玉石混交な感じだった。金色昔日（宝樹）が傑作。月の光（劉慈欣）もさすがの完成度。

2022/08/29

潜水艇が特に印象深い。ラピュタで海賊団が乗っている飛行艇の巨大版を想像する。
一番ぎょっとしたのは未来病理。

2021/10/29

2021年10月29日読了。ケン・リュウ編の中国現代SFアンソロジーの第2弾。第1弾の『折りたたみ北京』には全編匂ってくるような「中国の、今の社会の問題意識」が感じられたが、こちらはよりバラエティ豊かで、「面白い新鮮なSFを読んだ！」という満足感があってよかった。とは言え中国の歴史やインターネットスラングやら現代中国社会の理解がある方がもっと楽しめるものなのだろう…こればっかりは仕方ない、ケン・リュウ氏には「訳して紹介してくれてありがとう」という他ない。「古代中国に時間旅行者が紛れ込み騒動を起こしたら？」「秦の始皇帝がゲームマニアだったら？」みたいな想像力には「中国人も日本人も考えることは同じだなー」とニヤリとさせられる。なお劉慈欣による表題作はディック的というか藤子F不二雄的なSFで非常に楽しい。