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オリバー・ツイスト 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2020/03/12 |
JAN | 9784334754211 |
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商品レビュー
4.5
5件のお客様レビュー
こういう勧善懲悪的な作品はスカッとする。しかし、それだけではなく「新救貧法」や死刑制度への批判を考えるとその描写や心情表現は凄まじい。時代も国も違うけれど、ふと今の日本の制度と照らし合わせ複雑な気持ちになった。オリバーが収容されていた救貧院は当時「恐怖の家」と呼ばれていたそうで、...
こういう勧善懲悪的な作品はスカッとする。しかし、それだけではなく「新救貧法」や死刑制度への批判を考えるとその描写や心情表現は凄まじい。時代も国も違うけれど、ふと今の日本の制度と照らし合わせ複雑な気持ちになった。オリバーが収容されていた救貧院は当時「恐怖の家」と呼ばれていたそうで、その四文字だけでも劣悪さは想像できる。
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- ネタバレ
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名前は知ってたけど、こんな話だったとは知らなかった。ミュージカルも見たことあったはずだけど、たまたま見たのが英語のままだったから、歌以外は記憶にない。 800ページ以上もあったので、まず、読み終えたのがすごい達成感。 このお話が展開したころ、日本はまだ江戸時代だった。訳にもよるだろうけど、その時代のものが古さを感じずに読めたのがすごいなって思う。まだ日本で小説が誕生する前。 最初に気付いたのが、イギリス的というか皮肉と思われるような修飾語が使われていたこと。 結構、登場人物が多いので、全員識別できるかな・・と心配していたけど、しっかり描き分けられてた。 悪人がぞろぞろ登場する割には、凶悪な事件が起こらない(つまり殺人)のかなあ‥と思ってたら、残念ながらかわいそうな展開が待っていた。スコットランドヤードという名の機関がまだ誕生する前の話。この小説が後の探偵小説などにも影響を及ぼしているらしい。
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200年近く昔の本、しかも文庫本で800ページを超える大作だが一気に読み終えた。救貧院で生まれたオリバー・ストーンの物語。今でいう孤児院だが、今とは比べ物にならないくらい劣悪な環境で、下層階級出身かつ親のいない子供は社会のお荷物で、「運河に捨てる方がマシ」などと言われていた時代。...
200年近く昔の本、しかも文庫本で800ページを超える大作だが一気に読み終えた。救貧院で生まれたオリバー・ストーンの物語。今でいう孤児院だが、今とは比べ物にならないくらい劣悪な環境で、下層階級出身かつ親のいない子供は社会のお荷物で、「運河に捨てる方がマシ」などと言われていた時代。オリバーも、孤児院から売られ、親切な老人に助け出されるが、悪党一味に連れ去られる。その後、強盗の下働きで侵入した家で執事に撃たれ、怪我をするが、運よく家の令嬢に救われ、そこで事態が一変する。前半に仕込まれたいろいろな伏線が、最後の数章で一気に回収され、気持ちよく読み終えることができる。最下層の人々の生活を表現する上での差別的な単語も多いが、19世紀中盤〜後半は実際にそうだったのだろう。力を持たないオリバーが周囲の紳士淑女たちの献身的な支援で悪の淵から救い出されるのだが、女々しすぎてちょっといただけないと思うのは僕だけだろうか。
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