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「シェルパ」と道の人類学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2020/02/22 |
JAN | 9784750516349 |
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「シェルパ」と道の人類学
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
「道」とは何か? いわゆる道路のように、人間や動物などが通る、目に見える通路をイメージしている人がいるならば問いたい。 吹雪になれば、一瞬にして消えてしまう雪道は「道」と呼ばないのか? 一見何もない藪の中を躊躇なく進むガイドの後ろについていく。ガイドが見えている道筋は「道」...
「道」とは何か? いわゆる道路のように、人間や動物などが通る、目に見える通路をイメージしている人がいるならば問いたい。 吹雪になれば、一瞬にして消えてしまう雪道は「道」と呼ばないのか? 一見何もない藪の中を躊躇なく進むガイドの後ろについていく。ガイドが見えている道筋は「道」と呼ばないのか? そう、「道」は、環境であり人である。それらが作り出す、そこにあるのではなく現れるものなのだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
多民族国家ネパールにおいて、高地に住む、どちらかというと貧しい民族を指す言葉であった「シェルパ」がヒマラヤの山岳ガイド/ポーターを指す一種の専門職として知られるようになると、シェルパ族でない人々も「シェルパ」を名乗り稼ぐ機会を得ようとするようになる、その変遷が興味深かった。山岳国家ネパールにとってはトレッキングルートは観光資源だがそこに暮らす人にとって車の走る道路は発展の象徴であり、目指すところでもある。彼らにとって山岳技術は誇りでもあるが、危険で大変。稼いでビカス(発展)へ歩むための道でしかないのである
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