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旅人の表現術 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/02/20 |
JAN | 9784087440829 |
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旅人の表現術
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商品レビュー
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7件のお客様レビュー
角幡さんの存在を初めて知った。 物を書くことを前提の冒険家。 彼と似た方を知っている。 沢木耕太郎さんとの対談はヒリヒリと新しい感覚
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今の1番自分に近い感覚。 マニュアル化が進むがゆえの、不自由。 本当の自由に辿り着くには、自分の選択し、試行錯誤した先に見えてくる。
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角幡唯介(1976年~)氏は、北海道芦別市生まれ、早大政経学部(早大探検部)卒のノンフィクション作家、探検家。 『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞(2010年)と大宅壮一ノンフィクション賞(2011年)、『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞受賞(2013年)を...
角幡唯介(1976年~)氏は、北海道芦別市生まれ、早大政経学部(早大探検部)卒のノンフィクション作家、探検家。 『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞(2010年)と大宅壮一ノンフィクション賞(2011年)、『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞受賞(2013年)を受賞。 本書は、2011~16年の雑誌に掲載された記事や対談、単行本・文庫本の解説などを集めたもので、2016年に出版され、2020年に文庫化された。 収録されているのは、 ◆「歩き、読み、書く ノンフィクションの地平 ×沢木耕太郎」(「考える人」2012年秋号) ◆「たったひとつの信じるもの ×増田俊也」(「ゴング格闘技」(2013年11月号) ◆「開高健が求めた失われた“荒地”をカラダと心に取り戻さないか? ×石川直樹」(「BE-PAL」2013年4月号) ◆「冒険する人間と、書き手としての自分 ×石川直樹」(「kotoba」2011年冬号) ◆「危険でも行かなくてはならない場所、書かなくてはならないこと ×鈴木涼美」(「幻冬舎plus」2015年2月) ◆「神去村の世界を語る ×三浦しをん」(「読楽」2012年11月号) の対談のほか、『ライカでグッドバイ』(青木富貴子)、『日本人の冒険と「創造的な登山」』」(本多勝一)、『百年前の山を旅する』(服部文祥)、『サハラに死す』(上温湯隆/長尾三郎構成)、『冬山の掟』(新田次郎)、『外道クライマー』(宮城公博)などの解説、「『夏の闇』に見る 人間・開高健の荒地」(「kotoba」2014年秋号)、「「ここにおれがいるから」普遍的山岳小説の視点」(「小説すばる」2016年3月号)などの記事である。 私はこれまでにも、著者の『空白の五マイル』、エッセイ集『探検家の憂鬱』などを読んできたが、本書では著者の、冒険者及び書き手としての様々な思いが、対談や他の書き手の作品との対話によって、具体的に引き出されており、大変興味深く読むことができた。 特に、「行為者=書き手」である場合のコンフリクトは、「ノンフィクション」を議論する際にしばしば問題となるテーマだが、それに関する沢木や石川とのやりとりは面白い。(私は沢木、石川の著書も多数読んでいる) また、私はこれまで、著者の冒険者・書き手としてのある種のこだわりの強さがやや引っ掛かっていたのだが(本書にもそれは通底している)、「文庫版あとがき」には、「今の私は、本書の文章を書いていたときの私と問題意識を共有していない・・・この五、六年で私の感覚や思考は大きく変化した。・・・どうやらどこかの時点で、私は個人的な生の追求から、万人にあてはまる普遍的な生の追求に軸足をうつしたようだ」と書かれている。近いうちに最近の作品をぜひ読んでみたいと思う。 (2021年6月了)
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