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綴る女 評伝・宮尾登美子
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/02/18 |
JAN | 9784120052699 |
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綴る女
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商品レビュー
3
17件のお客様レビュー
図書館本。母が好きだったので、『蔵』とか『天涯の花」とか読んだなぁ。ちょっと懐かしくなりました。 宮尾さん、私が思ってたより癖が強い人?と思ったりしましたが、だからこそ、あれだけの作品が残されたんだよな、とも思ったり。 『蔵」も『天涯の花」も本当におすすめですよ。(そっちかい。)
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BSプレミアムで「蔵」が再放送されたのを見て、なつかしくなり検索すると、林真理子による宮尾氏の評伝が出ているのを知って読んでみた。昭和58年に紅白歌合戦の審査員として初めて会ってから、林氏のエッセーにも宮尾ファンであることを書いたりして何度か食事もし、いつか先生の伝記を書きたいと...
BSプレミアムで「蔵」が再放送されたのを見て、なつかしくなり検索すると、林真理子による宮尾氏の評伝が出ているのを知って読んでみた。昭和58年に紅白歌合戦の審査員として初めて会ってから、林氏のエッセーにも宮尾ファンであることを書いたりして何度か食事もし、いつか先生の伝記を書きたいといったところ、いいわよなんでも話してあげる、といわれたそうだ。が、書く前に宮尾は逝ってしまった。 著書の熱心な読者である、ともに作家である、という立ち位置。出版事情、映画化事情、女性作家事情、など興味深く宮尾氏の足跡を記した。関係地、関係者にたくさん会っているが、「そこで私は〇〇に行ってみることにした、〇〇さんに会ってみることにした」など、マリコの宮尾登美子探索記、という趣。 大好きな宮尾先生、でもよくわからない部分もあり、事実と小説はどこがちがうのか? あくなき林氏の探求、でもそこには傍観者の小説家としての林氏がいて、あくまで平らに宮尾登美子という小説家を探っている。が最後の一言「読者の私たちの幸福はある」これだと思う。宮尾の出自、それに対する複雑な感情、それは確かに存在する。しかしそれを小説に昇華したのだ。そして我々に宮尾ワールドの小説世界を堪能する幸せをもたらしてくれたのだ。 実は宮尾氏のエッセーなどから、子供を置いて離婚したことを知っていたが、ちょっと瀬戸内寂聴もそうだったなあなどと混同してたりして、そこらへんの事情を知りたかった。50歳近くなっての中央文壇での脚光。「私、いじめられているの」と林氏に語ったこともあるというが、この本を読むと、自分では普通にふるまっているつもりなのに相手には、特に女性に生意気ととられてしまう性格だったのかな、という気がした。でも・・ 「読者の私たちの幸福」これだなあ。宮尾登美子は生きた、そして素晴らしい小説を残した、このことが深く印象に残った。 「櫂」を20回は読んだ林氏にはおよばないが、やはり一番は「櫂」かな。「岩伍覚え書き」 若尾文子とリンクする。「なめたらいかんぜよ」の夏目雅子。「蔵」「春燈」の松たかこ。この松たかこの演技で多くを読みだしたのだ。「天松陰篤姫」の宮崎あおい。「序の舞」は遺族とはモデル問題でもめたようだが、上村松園を壊してはいないと思う。宮尾作品は映像と相性がいいのかな。 子供は最初の夫との間に女ふたり。作家になってからは長女と次女が秘書をしていて、しかし編集関係者はそれが娘だとは気づかなかったという。 「婦人公論」2017.2.14号-2018.2.27号連載を加筆修正したもの。 2020.2.25初版 図書館
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2014年に逝去された宮尾登美子さん。 「鬼龍院花子の生涯」「天璋院篤姫」など多くのベストセラー作品を生み出し、ドラマや映画化されたものも数知れず。 生前の宮尾さんと親交の深かった林真理子さんが、その波瀾万丈の生涯を追った作品。 書く才能に溢れ、繊細な心配りが出来る反面、数々...
2014年に逝去された宮尾登美子さん。 「鬼龍院花子の生涯」「天璋院篤姫」など多くのベストセラー作品を生み出し、ドラマや映画化されたものも数知れず。 生前の宮尾さんと親交の深かった林真理子さんが、その波瀾万丈の生涯を追った作品。 書く才能に溢れ、繊細な心配りが出来る反面、数々のエピソードからは幼さや傲慢さも見え隠れし一流の作家にしてとても人間らしい。 旬の人達の小説を読むのは「私は大っ嫌い」と直木賞の選考委員を断ったり、瀬戸内寂聴さんの取材で明かされた辛辣な言葉に驚くと共に宮尾さんの成功の裏にあった孤独を感じた。
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