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アンカー 集英社文庫
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アンカー 集英社文庫

今野敏(著者)

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アンカー 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2020/02/20
JAN 9784087440751

アンカー

¥220

商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2026/02/07

この「アンカー」は久しぶりに出た「スクープシリーズ」の第四弾なのだそうだ。知らなかった。 この文庫は2020年2月刊。初出は2016年4月だが、業界の事情は現代でもあまり変化がないようでわかりやすかった 今野さんは、少し前に嵌った「隠蔽捜査」や、ドラマでも好評の「安積署」「リオ」...

この「アンカー」は久しぶりに出た「スクープシリーズ」の第四弾なのだそうだ。知らなかった。 この文庫は2020年2月刊。初出は2016年4月だが、業界の事情は現代でもあまり変化がないようでわかりやすかった 今野さんは、少し前に嵌った「隠蔽捜査」や、ドラマでも好評の「安積署」「リオ」等々、書ききれないほどたくさんシリーズがある。あれこれチラ読みだが随分楽しませてもらっている。 報道番組のアンカーマンから題名をとっているが、キャスターの女性は、今時はアンカーパースンというのだと反論している。報道社会の最先端で活躍するこの美脚で頭の冴えた女性がいるので、むさくるしい話がスマートで新鮮に読める。 報道番組の今後についての悩み、視聴率へのこだわりなど内部の事情も面白い。 一日の最後を務める東京キー局の「ニュースイレブン」のメンバーはそれぞれ報道の将来については姿勢の違いがある。 ネット社会が広がるにつれてテレビ離れも見え始めている中、政治経済の今を見据える報道の将来をどうするのか。 キャスターと報道デスク、その中でも新旧の意見は少し違っていたりする。 そこに局長の一声で関西から来た栃本という肌違いの男が来る。報道番組も「関西ローカルのバラエティー化」を少しは参考にしたらどうかという彼の提案も、新風というよりも異物のようなあつかいで、なかなか受け入れてもらえない。そこなどは関西人としては興味深い。 栃本は地域に拘らないおおらかさで、会議などでは報道の根本姿勢について、視聴率偏重について今必要なことをぽつぽつと発言して、次第にメンバーに受け入れられていくのだが。 一方、「ニュースイレブン」のスタッフで、このシリーズを牽引する遊軍記者でもある布施が、どうもなにかを嗅ぎつけたらしい。彼は拘らない人柄であまり秘密を待たない、そんな性格から人脈が広い。 テレビ局でも、布施の規律破りの勤務態度を好意的に憶測する。彼はスクープを飛ばしてきた敏腕なのだ。また何か大きな事件を持って帰るのではないか。 布施は駅前でビラまきをしている夫婦が気になっている。大学生の一人息子が刺殺され、犯人は上がっていない。夫婦は事件のあった駅の近くに引っ越し家を売り退職金をつぎ込んで10年間一日も休んだことがない。 布施に訊くと、ただビラまきの夫婦が気になって、何かできないかと思った、ただそれがこだわりの源だという。 今では事件当時の捜査本部は解散になり、警視庁特命捜査対策室で二人の刑事(黒田と平田)が引き続き担当している。 記者と警官、職種の違いがあり仕事の規制はあるがどこか気を許し合う、阿吽のつながりがある。 当時同じような事件が起きていても警察の管轄が違えば関連付けが薄くなる、まして事件から十年も経過している。 布施は未解決事件を調べるうち、同じ沿線で半年ごとの事件が線になって繋がってくる。 ビラまきの夫婦の息子はこの連続殺傷事件の被害者なのか。 死亡しなかった被害者から手がかりがつかめ。刑事と記者の畑違いの捜査は光が見えてくる。 ふたたび迷宮に踏み入り、未解決箱に入りそうなところで、やる気も勘も実績もある先輩の黒田と、閑職めいた未解決事件の捜査係になり少しいじけ気味の若い平田のコンビも事件に近づいてくる。 黒田の影響もあって、この新人の相棒が仕事に目覚め、体力勝負に出る。 若い体力を生かして走る。こういうコンビは爽快で話が面白くなる。今野節に泣くところ。 コールドケースの溶け具合がいい。老夫婦の執念にほだされた無欲の布施がいい。 つかず離れずの警官と記者という関係がいい。 犯人は誰でどこにいるのか。 今野さんは期待通り面白かった。 私の推測した犯人は見事に外れた。もし当たっていたら話が悲惨すぎて、へこむところだった。今野さんはこんなイヤミスは書かないでしょう、そこがいい。

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2026/01/30

アンカー 10年も前の殺人事件から、それを起点に他県警本部警察署管内の連続殺傷事件解決に、ニュースイレブンのテレビ関係記者と警視庁捜査一課との連携が功を奏した。特に仲良しこよしの連携ではなく、互いのプロ意識を貫いた、あうんの呼吸と見た。それゆえに事件解決後の居酒屋『かめ吉』での談...

アンカー 10年も前の殺人事件から、それを起点に他県警本部警察署管内の連続殺傷事件解決に、ニュースイレブンのテレビ関係記者と警視庁捜査一課との連携が功を奏した。特に仲良しこよしの連携ではなく、互いのプロ意識を貫いた、あうんの呼吸と見た。それゆえに事件解決後の居酒屋『かめ吉』での談笑が、ほのぼのとして心地良かった。また、次作を読みたい。

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2025/12/26

初めての作家さんの作品、作風も分からず地味な展開が終盤まで続き、正直面白味を感じていませんでした。 驚くような出来事やどんでん返しもありませんでしたが、地味な積み重ねが結末につながる様は、若手刑事がやりがいを感じたり、編集デスクの憑き物が取れた心境のように、すっと腹落ちしました。...

初めての作家さんの作品、作風も分からず地味な展開が終盤まで続き、正直面白味を感じていませんでした。 驚くような出来事やどんでん返しもありませんでしたが、地味な積み重ねが結末につながる様は、若手刑事がやりがいを感じたり、編集デスクの憑き物が取れた心境のように、すっと腹落ちしました。 後書きを見て主人公を知り、シリーズものだと分かったので他のシリーズも読んでみたくなりました。 ただ、サブデスクの関西弁は最後まで違和感を感じました。

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