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鬼遊び 闇の子守唄
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小峰書店 |
発売年月日 | 2020/01/23 |
JAN | 9784338330046 |
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鬼遊び、冬バージョン。黒い表紙が印象的。星や雪も舞っていて綺麗さも感じる。ただ『鬼遊び』のタイトルに引きずられて、勝手に怪しい表紙なのかなと思ってた。髑髏も怪しいものもないどころか、動物たちが見ていて楽し気。 ・凧あげ 見知らぬ男から貰った凧を使って、けんか凧をした少年の物語。 凧あげで勝った後も、凧が勝手に子供を空に持ち上げてしまう……。わかりやすい『怪しい男』も、見た目は普通なので『鬼』とは思えない。ドキドキした。 最後には子どもたちでちゃんとルールを作ってけんか凧を続けるのもいいなと思う。 ・かるた 川に手紙を流して、かるた遊びの相手を探す少女の物語。 手紙を受け取ってやって来た少女は『鬼かるた』で遊ぶことを提案する。 かるたが『もじをとる』という遊びだという事を活かして、その札をとってできた言葉の通りになるのは面白いなと思った。ただこの場合『同じ文字にならない』ことにも気を付ける必要があるけど。 ただこれは『あと出しのルール』なので、普通に考えたら『ズル』なんだよな。鬼が『ズル』するのは当たり前かもしれないけど。他にも文面を思いつけば『抜ける』文字列があるのかもしれないとも思う。 ・羽根つき 羽根つきで遊びたい少女の物語。 こちらも『かるた』と似た『文字遊び』になっている。羽根つきで負けると『顔に筆を入れられる』という罰を活かして、『文字を書く』 そこに描かれた文字とは……なんだろうと思って最後までワクワクしてしまった。なるほど、そうなるのか。こちらは人間側の勝ちですっきり。 ・かた雪わたり 固まった雪の上を一番に歩くかた雪わたりが好きな少年の物語。 足跡しかない化け物に追いかけられて……。 よくある『化け物話』にも見えてしまう。前の話が面白かっただけにちょっと少子抜けしてしまった。 あと、この世界観で『用水路』の単語も違和感がある。小川なのでは? 用水路って『人工的に整えた川』だろうけど、そういう世界観じゃない気がする。 ・かまくら かまくらで遊ぶために真夜中に集まった少女たちの物語。 お友達の中の誰かが声をかけて、準備までしてくれたんだと思っていたら、それは『鬼』の誘いで……。 ん?かまくらって、こういう作り方だっけ? と思ってしまった。雪玉を作って転がすより、その場で雪を積み上げた方が簡単。小屋くらいの高さって書いてあるけど、それ、どうやって掘るのよ?と思ってしまった。 さらに『かまくらには神棚が必要なのに作ってなかった』って。えええ?? 神棚??どうやって作るの? 雪国暮らしには不思議なことばかりが書いてあって、首をかしげてしまった。 『ファンタジー』だから、あまり突かない方がいいというのもわかるのだけど、そんなかまくらの作り方したことないわ……と思ってしまった。 怖いシーンはなく淡々と鬼が「春までかまくらでお喋りしよう」と誘うだけ。春になったら、どうなってるんだろう。 ・節分 節分の豆まきで鬼が豆に仕掛けをする。少年と少女がそれに気が付いて、村の人たちを助ける物語。 最後の物語が『鬼は外』なのは、いいなと思った。鬼を払って、春に続く。 最初と最後の歌は物語に絡んでる?のかな。次は春へ……となって巡る形。 4冊。読み終えた。 ホラー風味は美味しかったので、ごちそうさまでした。
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カルタ取りの鬼、上手いなあ…(話として) やっぱり廣嶋玲子先生のストーリーテリングぢからはすごい… あと鎌倉の鬼、冬が終わったら出してくれるんか?? なら良くない??(こなみ)
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四季をまたいで綴られてきた鬼と人の子との物語。冬の章を締めくくるのは皆が知ってるあの伝統行事。鬼とは、遊びの時間から抜けられなくなった人の姿なのかもしれないですね。
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