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縁切寺お助け帖 姉弟ふたり 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/01/23 |
JAN | 9784041084434 |
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縁切寺お助け帖 姉弟ふたり
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商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
鎌倉 東慶寺。 縁切寺の2作目。 姉弟ふたり。というタイトルがまさに全てを物語る。 幸せの形にも色々あるのだなと。
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東慶寺の院代法秀尼が整備した縁切寺の寺法 駆け込んできた女の幸せのために、何が一番良いかを考えて解決する。 今回は、寺社奉行や水戸藩まで巻き込んだトラブルを解決する。 東慶寺の面々の過去も少しずつ明らかになってきているが、法秀尼が東慶寺の院代になった経緯もなにかありそう。
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<縁切寺お助け帖>シリーズ第二作。 今回は老女とその嫁、二人が離縁を求めて東慶寺にやって来る話と、寺社奉行の妾にされた姉を救うために弟が東慶寺へ連れてくる話。 老女とその嫁の話は、家族が商売でも生活でも常に一緒にいることの難しさとそこを越えられる絆の強さとを感じるもの。秋山尼...
<縁切寺お助け帖>シリーズ第二作。 今回は老女とその嫁、二人が離縁を求めて東慶寺にやって来る話と、寺社奉行の妾にされた姉を救うために弟が東慶寺へ連れてくる話。 老女とその嫁の話は、家族が商売でも生活でも常に一緒にいることの難しさとそこを越えられる絆の強さとを感じるもの。秋山尼の口のきつさが印象に残る。同時に家族を持たない茜の寂しさも印象に残る。 姉弟の話は副題にもなるだけあってページの三分の二を占める。 姉は寺社奉行の妾、弟は盗賊一家の跡継ぎという複雑な組み合わせ。更には血の繋がらない姉を弟は密かに慕っている。 口では勝てる者がいない秋山尼、薙刀の腕をどんどん上げている桂泉尼、荒事に探索事はおまかせの茜、韋駄天の梅次郎、寺役所を取り仕切る喜平治というバラエティに富むメンバーで悩める女性たちを助ける東慶寺。その東慶寺を統べるのが水戸徳川藩の元お姫様の法秀尼なのだが、この法秀尼、普段はおっとりしているがいざという時は譲らない強さと周囲を威圧するほどの威厳がある。 今回は相手が寺社奉行で東慶寺もそうそう無下には出来ない。しかも姉を助けるために盗賊一家を裏切った弟を追って盗賊一家までが東慶寺を付け狙う。 なかなかスリリングな展開で茜の武闘シーンも度々出てくる。それ以上に探索も度々あって、鎌倉と江戸の行き来で忙しい。 一方で梅次郎の前身が明らかになる。遊郭の会所で男衆をしていたらしい。苦界から逃げ出そうとする女たちと仕事の合間で悩み苦しんだ過去を持つ梅次郎。東慶寺でやっとそんな葛藤から救われたと思ったら、今回の事件で再び板挟みにあってしまう。やはり優しい男だ。 最後はスッキリ大団円。法秀尼のいざという時の頼もしさもあったし、茜の活躍もあった。だが一番は水戸の徳川様の力。やはり後ろ盾は必要だ。 姉弟の関係については、茜も思うようにこれで良かったと思った。東慶寺は女性たちだけでなく男性たちの様々な思いや事情を包み込む、懐の深いお寺なのだ。 ※「縁切寺お助け帖」レビュー https://booklog.jp/users/fuku2828/archives/1/4041077931#comment
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