アナと雪の女王 ～ひきさかれた姉妹～ 小学館ジュニア文庫

ジェン・カロニータ(著者), 池本尚美(訳者), 名取祥子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2020/01/17
• JAN: 9784092313170

商品レビュー

2024/01/19

話の展開はアニメ映画と同じだが、エルサが城を飛び出した理由は自身の魔法の制御問題もあるが、本編ではアナの存在を思い出したので探すため、というのが1番の目的となっている。
映画よりもさらに複雑化が増して、こっちの方が好きかもしれない。ハンスは相変わらず弱い悪役。

エルサとアナが城の広間で雪遊びをしていて失敗したところから話が変わってくる。
トロールの元へ行くと、直すためにエルサとの魔法に関する記憶を消すしかないとパビーが魔法を施している最中、失われていく記憶を目にしながらエルサは記憶が消えないように訴えかけて魔法が発動する。記憶を抜こうとしたパビーと、記憶を守ろうとしたエルサ、この2つの魔法がぶつかり合い、呪いがうまれてしまった。p172
エルサは妹を傷つけてしまった恐怖もあり、呪いが解けるまで魔法のことを忘れてしまう。また、エルサがアナに近づくと、アナの体は凍り、死に追いやってしまう。エルサとアナ、お互いが必要とし思い出した時に呪いは解かれる。
アナから城や両親やエルサのことまとめて記憶を消し、王と王妃以外の人間からアナの記憶を消し、万が一に備え、友人のパン屋にアナを預けることにする。その後、月1で王妃は自身に関しては偽名や嘘の仕事などを言い、アナの様子をみに訪れる。アナにはパン屋の夫妻が育ての親として、養女であり、育ての親は不明としてしばらく育つ。エルサは魔法を忘れたまま、城でひとりっ子としてしばらく育つ。
しばらくしてエルサは違和感を感じ始める。
そんな時、両親が船旅に出て亡くなる。
すると悲しみと共にエルサに魔法が戻ってくる。オラフが現れ、誰かに魔法のことがバレると大変なので部屋から出ないように注意。3年ほどほぼ部屋にこもって過ごしていたが戴冠式をしなければならない。ふとオラフが棚から箱を見つけて落としてしまう。その箱は両親から貰ったものだったが、落とした拍子に中の捲れた布を引っ張ってみると両親と自分と見知らぬ赤毛の女の子の4人の肖像画、そして母直筆の手紙があった。オラフの話でアナのことを思い出す。魔法の制御ができるか不安な中、以前仲良くしていたハンスが婚約を申し込んだり、早く戴冠式に行かないとと急かす人達、そして母からの手紙を読みたい、慌てたエルサから魔法が発動。城から出ていく。この時、手紙は断片的に読んだのみで騒ぎの中、城に忘れてきてしまう。(ハンスが拾い、事情を知り、利用しようとする)そして魔法で街中が雪に覆われ、夏が冬になる。
アナの村も物凄い吹雪になり、衛兵からの話でエルサ王女が魔法を使ったのだと知る。城で一体何があったのか知りたく、城に向かう最中、クリストフと会い、一緒に行く。城に着くと来たことはないはずなのに懐かしい。何が起こったか聞き、エルサ王女に事情を聞き助けになりたいと思い、オラフに遭遇するとエルサの居場所を知っているというので一緒にエルサを探しに行く。
エルサは動く岩のところへ行き全てを知るが、現状どうしようもないことを知り、氷の城で時を待つことにする。氷の城にハンスが行き、本性が現れ、エルサを捕まえて衛兵たちが城の牢屋に入れる。
アナがエルサを探す最中、ハンスと出会い、クリストフと離れてハンスとエルサを探そうとする。が、城に呼ばれていると感じ、城に戻る。
アナが城に着くとエルサが捕らえられていることを知り、牢屋へ向かい今作初対面。
旅の最中、オラフの話や、ふとした頭痛から記憶が蘇り、結構思い出していたが完全ではなかった。
ハンスの言動がおかしいことに気づいたアナを、ハンスがエルサの牢屋に入れると、2人が近づきすぎてアナが凍りそうになり、慌ててエルサは魔法で力を振り絞り、牢屋から脱出して離れる。アナは色々思い出す。
それをハンスが追いかけ、殺そうとする。
アナが意識を取り戻し、追いかけて2人の間に入り凍り、剣を弾く。アナが死んだと思いエルサは悲しむが、アナの氷が解けて復活。エルサの心も暖かくなり、冬を夏に戻し、戴冠式では横にアナがいて、平和な国に戻る。