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責任という虚構 増補 ちくま学芸文庫
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責任という虚構 増補 ちくま学芸文庫

小坂井敏晶(著者)

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責任という虚構 増補 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2020/01/10
JAN 9784480099532

責任という虚構 増補

¥1,650

商品レビュー

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2026/04/04

難解だったけど、なんとかかんとか読み終えれた。 衝撃を受けたのが、外部の視点(概念)。 神を殺した人類は、個人の中に自由意志があるとしてきた。しかし意志とは何かと問われると無限遡及する。因果論(原因-結果)で意志は特定しない。とは言え決定論(全ては決まってる)とするなら意志はも...

難解だったけど、なんとかかんとか読み終えれた。 衝撃を受けたのが、外部の視点(概念)。 神を殺した人類は、個人の中に自由意志があるとしてきた。しかし意志とは何かと問われると無限遡及する。因果論(原因-結果)で意志は特定しない。とは言え決定論(全ては決まってる)とするなら意志はもはやないことになる。 神を殺して、個人主義的に生きてきたのに、意志はないというなんとも無茶苦茶な世界。 では我々は何をもって生きているのか。 社会・文化・常識・慣習・法・制度・規範などだ。 しかし、それぞれの出発は「個人」だ。 社会は個人の集団、文化は個人の歴史、常識は個人が集まった意識、慣習は個人のならわし、法・制度・規範は個人を縛る。これらは個人から成る。 個人(意志)はないのに、あるじゃないか。 それを著者は「虚構」と呼ぶ。 我々はその虚構のおかげで生きている(神もそうだった)。現実と虚構は相補的に成り立っている。 個人の中にあると信じた「意志」。意志があるとする。「あるとする=虚構」だ。 この虚構の存在を「責任」から遡り立証していく。 様々な哲学者や思想家の文献を引用し、議論を重ねて辿り着いた通過点が『責任という虚構』だった。

Posted by ブクログ

2025/11/16

「正義論の正体は神学であり、自由と平等は近代の十戒である」という言葉に本書の立場は明確に示される。 今の世の中に生きていると建前と本音の乖離が大きくなりすぎ、もはや建前が建前として機能していないのではないかとさえ感じることがある。しかし著者の問題意識はより徹底しており、誰もが「〜...

「正義論の正体は神学であり、自由と平等は近代の十戒である」という言葉に本書の立場は明確に示される。 今の世の中に生きていると建前と本音の乖離が大きくなりすぎ、もはや建前が建前として機能していないのではないかとさえ感じることがある。しかし著者の問題意識はより徹底しており、誰もが「〜ということにしてある」と認識する「擬制(建前)」ではなく、その存在や価値を疑わない自由や平等、主体、責任、能力主義といった近代社会を構成する本質的概念の「虚構」性を俎上にあげる。 責任の議論は自由意思の不在からホロコーストのアイヒマン、麻原彰晃の死刑判決にまで及び非常にスリリングであり、学術界からの反論も多かったようだ。補考ではそうした原著への批判に対する回答がなされており、増補として文庫化された。 全編を通して非常に読みやすく、微妙な問題を扱っているにも関わらず主流派(多数派)の陥りがちな誤りを鮮やかに指摘して説得力がある。 現代人を生きづらくさせている諸々の「正しさ」から降りつつ、相対化の無重力空間へ放り出されずに繋ぎ止めておく「虚構」はあり得るのか、そんな疑問が浮かんでいる。

Posted by ブクログ

2025/11/01

ホロコーストや死刑制度といった具体例を起点に,「責任」の性質を心理学的観点から論じた本。補考案では分析哲学の手法も導入されている。

Posted by ブクログ

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