虐げられた侯爵夫人は逃亡を決意しました 破滅しようが知りません ビーズログ文庫

影茸(著者), 縹ヨツバ

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2020/01/15
• JAN: 9784047358614

商品レビュー

2024/05/05

容赦ないざまぁ展開でしたね……当事者のエレノーラが完全に蚊帳の外でしたが。
彼女は療養中のため、自然と彼女を虐げていた側（旦那や使用人）の視点が多いという。
ときどき主役は誰だったっけ？と混乱するほど。

ざまぁ展開はすっきりするんですけど、アルトがエレノーラを置いてけぼりにしたまま彼女の嫁入り先を破滅させたり、そのアルトがエレノーラに自身の正体を結局最後まで明かさなかったり、主役の筈のエレノーラの扱いが微妙だった。
彼女に関しては多少体力が回復したのと多少アルトへの好意を受け入れ出したなくらいで、彼女が主役として輝く場面が少ない……
復讐劇も彼女が主体で動かないので、周りが勝手にやった感じに。
彼女の意志はいずこ？
もっと彼女を大切にしてやってくれ、物語自体も。
主役は破滅した旦那だったのではと思う話だった。

2021/03/18

実家でも嫁ぎ先でも冷遇されてきたエレノーラ。優秀な人なのに、自力で逃げるという選択肢も思い付かないほど追い詰められていたのがとにかく悲しい。助け出されてからも、自分が価値のない人間だと思い込んでいるところも。でも、アルトを始めとして味方がこんなにも多いのは、間違いなくエレノーラが今まで頑張ってきたから。その事を理解して、少しずつでも「いつでも味方でいてくれる人」の存在を実感できるようになるといいな。と思った。

2020/07/14

タイトル通りのスタート

でも逃げるために画策して、脱出して、やり返して幸せをつかみました………という物語ではない

ヒロインであるエレノーラは侯爵家から助け出されたあと
ずっと静養してます
アルトをはじめ、彼女を大切に思う人達や恩を受けた人達が動いてます

結局アルトの正体についてもヒロインに知られぬまま

助け出されて問題はすべて片付いて自由になれたね
メデタシ
で終わってる

まあいいんだけど
私的にはちょっと〈薄い〉………