ハノイの熱い日々 元駐在員ら26人が語るとっておきのベトナム話

坂場三男(著者), 守部裕行(著者), 那須明(著者)

• 販売会社／発売会社: カナリアコミュニケーションズ
• 発売年月日: 2019/12/23
• JAN: 9784778204655

商品レビュー

2024/02/04

ベトナムで仕事をした（する）日本人のビジネスに関する所感は、あるある的面白さもあるしノウハウとして参考にもなるし、もっと早く読んでおきたかったとさえ思う。
そしてそれ以上に、もっと昔のベトナム・ハノイの貧しい様子の話はすこぶる愉しい。

一方で「第2部 ハノイライフの魅力」の章は、どんなハノイライフが語られるかと思えばゴルフだのマッサージだのビーチリゾートだの、表面的で恥ずかしくなるような記述しか出てこない。正直、後半の第2部～4部はいらなかった（第1部、5部だけで出版されたらとても良かったな）と思えてならない。

・友人になること（人と人の距離感を日常から詰めておくこと）、できれば自宅に招くこと、SNSでメッセージを送れる関係になること。
・人事はじめ納得性が北部では大事。
・お金にはきびしい、逃げ道がないように書類を整えておくこと。
・「やればできる」というよりは「やらせればよくできる」。親しくなれば、年長者を敬う儒教の影響もあり、家族のように期待に応えようと懸命に働く国民性。
ジョークのセンスが大事、言える余裕をもって臨むほうが上手くいく。
・「A・O・A（焦らず、怒らず、諦めず）」※越側はスケジュール通りに進まず日本側に催促される。そのうち怒り出す。そのうちそんな国でビジネスなんでできないと諦めがち。しかし越では「時は金なり」が通用しない。我慢が必要。←この森博文さんのA・O・Aは、本当に共感するし、参考になるな。

2021/08/08

ベトナム駐在者が語る、現地での経験談。
ベトナム駐在経験者もしくは駐在予定者が対象読者層だと思われる。
どの小話においてもベトナムへの愛が溢れていて、面白く読めた。

2020/06/16

故あって、ベトナム関係の本を読んでいます。私のベトナムの知識は、なんといってもベトナム戦争。北爆、ベトコン、枯葉剤、etc。ジェーン・フォンダが高射砲にまたがって北ベトナム軍のヘルメットかぶってポーズとったんだよね。カッコよかったね。（ジェーンは後でごめんなさいしちゃったけどね。）それから、開高健（母校の先輩だわ。そういえば、学生の頃ベトナム留学生の女の子が同学年にいました。経済学部の同学年中女子は彼女のほか１名だけでした。1975年にサイゴンが陥落したら、学校から姿が消えました。今どうしてるんだろう？）。極めつけは、ディア・ハンター。これは、ロバート・デニーロを喰ってしまったクリストファー・ウォーケンの名演技。それから、忘れてはいけないのは、水曜どうでしょう。「原付ベトナム縦断1800キロ」。ガイドのニャンさんが歌う哀愁たっぷりの「ホーチミン師」。本当は「大勝利の喜ばしい日にホーおじさんがいるようだ」というのが正式名称の革命歌だそうです。勇ましく、行進曲風に歌うらしいです。
しかしながら、今のベトナムはこれからの成長が期待される注目の国なんですよね。で、わけあって、勉強中です。
本書はハノイ駐在経験者の経験談の本です。これから、ハノイに駐在される方には、参考になること請け合いです。（と思います。）それ以外の人には、★★（お金と時間がるのなら）。