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志樹逸馬詩集 新編
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2019/12/18 |
JAN | 9784750516240 |
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志樹逸馬詩集
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
勧められて。私がもう少しマシな人間で強ければもっと感じられたかも。他の方も書いてらしたけど決して嫌じゃない、でも私には痛かった。
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図書館で見つけて初めて名前を知った詩人です。 心が澄んでくる、とても清々しい詩ばかりです。 やさしいことばでありながら、力強くわかりやすいことばで書かれていて、しかも美しい。 決して卑屈でなく嫌味がない、素直でさらさらとしたことば。 下記の詩は、詩人の想いを詠ったものを選びましたが、自然の美しさを詠ったものもたくさんあり、そちらもとてもよかったです。 序文より これを読む あなた方のかなしみからよろこびから はじめてあたらしく生まれた友情の指した彼方へ 共に歩みたい 略歴 1917年山形県生まれ。 11歳で父を亡くし、13歳で東京に転居。 ハンセン病の診断を受ける。入院。 16歳で岡山県国立らい療養所へ転院。 17歳、詩作を始める。 24歳治代と結婚。 25歳洗礼を受ける。 28歳(1945年)敗戦。 1952年35歳で『回春病室』記念文学賞受賞。 1959年42歳没。 「(わたしは近頃)」 わたしは近頃 自然の風物が懐かしくてならないのです 山と海と 草木の緑と ゆきづりの人の姿にさえ すべてが はじめてあったなつかしさで わたしを迎え もう… ー別れ去る 哀しみの手を振っているのに わたしは 涙ぐんでしまうのです 今日あって 明日を知らぬ この果てしない青空の深みへ 吸いこまれそうな 空しさを 覚えるのです 「夕映え」 夕映えの空に うすもも色の雲は じっと動こうともしない ああだのに もう… 山も 海も 人家も 樹林も いつしか うす暗い暮色の中に 沈んでいこうとする 夕映えは あした またあした いいえ ーこれからさき 私がどのような環境におかれ 孤独と病苦に 汚れた体を 暗いベットにすがらやるとも きっと この美しい素顔を見せておくれ しずかな入り江の桟橋にたって 私は いつまでも生きていたいと思う 「ことしは 庭に」 ことしは 庭に 菜の花を たくさんさかせ 蝶を 遊ばせよう 青空の下 風に流れるような思いを 詩につづろう 「てがみ」 てがみを書こう ベッドに寝ていてもペンは持てるのだ 神さまへ 妻へ 友人へ 野の花へ 空の雲へ 庭の草木へ そよ風へ へやに留守をしている オモチャの小犬へ 山へ 海へ 医師や 看護婦さんへ 名も知らぬ人へ 小石へ
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