ゴースト アンド ポリス GAP

佐野晶(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2019/12/18
• JAN: 9784093865593

商品レビュー

2022/01/25

Amazonの紹介より
神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、自主的窓際警官、いわゆる“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが……。

第1回警察小説大賞を受賞いた作品です。主人公は、法学部卒でありながらも、ストレスがかかるとトイレに行きたくなるという欠点があることから、なかなかエリートの道へ行けませんでした。結局、地方公務員として警察官になった。

おまけに配属されたのは、やる気ゼロの警官が集まる交番。ただ、それには裏があります。

警察官達の印象が、最初と最後で見事に白黒反転するかのように鮮やかでした。
あれ良い人だったよね？と思っていたのが、悪い人。逆もありというような展開なので、面白かったです。

警察の黒い部分だけでなく、それらを払拭しようと懸命に頑張る姿も描かれていて、全体的に色んな意味で「愛」や「誇り」が込められていました。

主人公の熱血感、交番勤務の人達の警察に対する誇りが輝かしく、警官に限らず、「仕事」としての流儀を垣間見たようにも感じました。

今までの要素を集結しての最終章は面白かったです。
善悪がはっきりとしていき、事件解決へと導くので、清々しかったです。

2020/10/27

警察組織を揶揄する定番ストーリーで、もしここまで上層部に腐った輩がはびこっておるなら世も末ですな。ま、勤勉なれど線が細く、芯が通っていない新人警官の桐野くんが、怠惰なようでそれなりに信念を持っている鳩裏交番の面々に学ぶわけです。中でも班長の小貫くんは、こち亀の両津と中川が合体したような人物で、これがなかなかのモンなのよ。それでも職務として、応援要請には応えなくてはならんけどね。さて、タイトルですが、素直に『ごんぞう』でよかろうと思うわけです。

2020/07/24

7月-22。3.0点。
東北大学を卒業し、警察官になった主人公。ノンキャリア。
配属された交番は、やる気の無い「ゴンゾウ」たちばかり。
女性キャリアの副署長から、犯罪行為をスパイせよと言われ。。

読みやすい。でも、警察小説賞満場一致、かなぁ。
意外とありがちなストーリーだった。