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女たちのシベリア抑留
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女たちのシベリア抑留

小柳ちひろ(著者)

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女たちのシベリア抑留

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/12/13
JAN 9784163911434

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商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2025/08/25

シベリア抑留と言えば過酷な強制労働のイメージがあるが、本書に出てくる女性のシベリア抑留者は、主に看護師である。満州で看護師として働いていた彼女たちが、敗戦後そのままシベリアに送られたのである。主に陸軍看護師、日赤看護師、看護師見習いである菊水隊である。彼女たちは、シベリアに送られ...

シベリア抑留と言えば過酷な強制労働のイメージがあるが、本書に出てくる女性のシベリア抑留者は、主に看護師である。満州で看護師として働いていた彼女たちが、敗戦後そのままシベリアに送られたのである。主に陸軍看護師、日赤看護師、看護師見習いである菊水隊である。彼女たちは、シベリアに送られた後(時には肉体労働もさせられたようだが)看護師として働いた。 国際法では捕虜による労働は禁じられている。 どんなに過酷だったのだろうかと読み進めたが、実際に彼女たちが語るところによるとあまり悲壮感がなく、過酷さを感じさせなかった。しかし、当人たちの中で辛いことは忘れようとした結果なのではないだろうかと思う。家族と離れ、異国の地で、家族がどうしているかも知れず、いくら仲間がいたとはいえ、相当な苦労をしたであろう。 看護師の一人は、開拓団の一人と出会った時に彼らから聞いた話を次のように語っている。「開拓団の団員さんが『子どもは連れて行っても足手まといになるから、殺せ』と命令して、みんなで殺したんですって……。(p52) また、彼女たちも女性であることで不安を感じながらの生活だった。軍司令部からの通達文書に「ソ連軍の要求するものは、抵抗せずに渡すこと、その第一は酒、第二は女」。受け取った曹長は驚愕したとのことであるが、本当に驚く内容である。いくら有事とはいえ、味方からの通達とは思えない。 護身薬として、粉末の青酸カリが入った小瓶が彼女たちに配られたそうである。いざとなった時に自決するためである。 また、「女性たちの中には、「シベリア抑留は、大した苦労ではなかった」と語る人も多くいた。自分たちは帰国できたのに、満州にいたはずの家族が帰って来なかったからである」(p249)とあるように、家族と満州で生き別れになった人もいる。 最後にアーニャのことが書かれている。アーニャは日本への帰国を拒みその生涯をロシアで終えた。 彼女は受刑者として収容所へ送られた。 日本での彼女の足跡が記されているのだが、彼女の過去を暴くようで、彼女のことを思うとそれを本に記すことに疑問を感じた。 彼女がなぜ日本へ帰ろうとしなかったのか、本当は帰りたかったのに帰らなかったのか。その心中は私には推し測る事しかできないが、さぞや無念だったろうと思う。 戦争は多くの人の人生を狂わせる。人の命や人生をないがしろにする。とても愚かな行為であると改めて思った。

Posted by ブクログ

2025/01/14

同時並行で『ホス狂い』という本を読んでいたが、こちらの本も同じく、時代やイデオロギー、大きな権力に振り回されて逞しく生きる女性たちの話だ。終戦直後にソ連に連行されたのは男性や軍人だけではなく、看護婦や開拓団などの女性も少なくなかった。彼女たちはシベリアに抑留され、どのように生きて...

同時並行で『ホス狂い』という本を読んでいたが、こちらの本も同じく、時代やイデオロギー、大きな権力に振り回されて逞しく生きる女性たちの話だ。終戦直後にソ連に連行されたのは男性や軍人だけではなく、看護婦や開拓団などの女性も少なくなかった。彼女たちはシベリアに抑留され、どのように生きてきたのか。その内容を赤裸々に綴ったのが本書。 読み終えて「私たちが何をしたというのだ、帰せ」というような発言が頭に残った。ソ連の強制労働は許されるものではないとして、この戦争において、女性たちは何もしなかったのか。軍人だけの戦争、政府だけの戦争、民間人は嫌々参加したのだし、まして女性は被害者である。これはどこまで、国内外に対して正しいのか。調べると、国際法的にも歴史認識的にも、戦争の決定権がなく、強制されたり被害者としての立場を負う民間人や特に女性は「何をしたというのか」という意識で良いようだ。それならば尚の事、悪い。そして尚の事、被害者である立場の人間が関与して戦争を起こさない抑止力としての役割が重要である。 ー 射殺された二人の遺体は、むしろに巻かれ、収容所の中庭にあるナツメの木の下に一週間放置された。そこは、宿舎と便所の間にあり、日中でも夜間でも、必ずそのそばを通らなければならなかった。少年たちと同世代の弟のいる赤星治は、死体を見せしめにするソ連のやり方に憤りを感じた。「カチカチに凍った遺体を、収容所の真ん中に見えるように飾っておくんです。見せしめに。「逃げるとこうなるんだぞ」と。何もそんなことまでしなくたってね。死んだ人にね」この事件の後、ソ連の監視兵の日本人捕虜に対する響戒はいっそう厳しくなった。 ー 「ソ連側に、女性を抑留するという意図はなかったと思います」キリチェンコは、開口一番、そう断言した。「女性をソ連に移送するよう指示した文書は見たことがありません。第九八九八号指令にも女性については言及されていませんし、モスクワ以外の地方の公文書館でもそうした指示をした文書はない。当時の内務大臣への報告書にも、女性については一言も書かれていないでしょう。私の考えでは、ソ連軍の中で女性捕虜に関して統一された指示はなかったはずです」では、なぜ佳木斯の看護婦たちを始めとする女性たちは抑留されたのだろうか?「おそらく現地の移送指揮官が、自分の裁量で決めたのではないでしょうか。人員を増やすために、できるだけ多くの人を捕えて収容所に送ろうとした過程で、女性が混ざってしまったのでしょう。当時は自分の職務に忠実なあまり、さまざまな違法行為がありました。まあ私に言わせれば、女性の抑留のみならず、日本人の抑留自体が違法だったと思いますが」つまり、キリチェンコによれば、女性たちのシベリア抑留は、手違いから生じたというのだ。この推測を裏付けるようなエピソードは、女性抑留者に関する回想録などにたびたび登場する。終戦後の満州で、女性が危険から身を守るため男装して兵士たちの間に紛れて行動しているうち、そのまま収容所に送られ、収容所到着後にソ連側が気付き、大騒ぎになったという類のものだ。 真相は分からない。便衣兵と民間人が区別がつかなくて巻き添えになるケース。女性自身が自己防衛のために男装化していて巻き込まれるケース。極限の混乱状態では一部で手違いがあったというのは事実だろう。そもそも強制労働が違法であるという大前提は忘れてはならないが。

Posted by ブクログ

2023/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 17世紀帝政ロシアの時代のシベリア流刑から続くソ連の収容所群島。安価な囚人労働と捕虜の抑留・労働によるロシアの国土開発。1929年からスターリンが死んだ1953年の間に、収容所に送られた人々は1800万人に上る。北海道の半分をくれとトルーマンに言って断られたスターリンは違法である抑留50万を要求。昭和20年8月9日未明、不可侵条約を破棄してソ連軍160万が満州などに侵攻。日本人抑留者70万人。その中に看護婦、交換手、タイピスト、スパイ容疑などで数百人から千人の女性が。酷寒、病魔、飢えと戦いながら・・・。

Posted by ブクログ