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女たちのシベリア抑留
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2019/12/13 |
| JAN | 9784163911434 |

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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
シベリア抑留と言えば過酷な強制労働のイメージがあるが、本書に出てくる女性のシベリア抑留者は、主に看護師である。満州で看護師として働いていた彼女たちが、敗戦後そのままシベリアに送られたのである。主に陸軍看護師、日赤看護師、看護師見習いである菊水隊である。彼女たちは、シベリアに送られ...
シベリア抑留と言えば過酷な強制労働のイメージがあるが、本書に出てくる女性のシベリア抑留者は、主に看護師である。満州で看護師として働いていた彼女たちが、敗戦後そのままシベリアに送られたのである。主に陸軍看護師、日赤看護師、看護師見習いである菊水隊である。彼女たちは、シベリアに送られた後(時には肉体労働もさせられたようだが)看護師として働いた。 国際法では捕虜による労働は禁じられている。 どんなに過酷だったのだろうかと読み進めたが、実際に彼女たちが語るところによるとあまり悲壮感がなく、過酷さを感じさせなかった。しかし、当人たちの中で辛いことは忘れようとした結果なのではないだろうかと思う。家族と離れ、異国の地で、家族がどうしているかも知れず、いくら仲間がいたとはいえ、相当な苦労をしたであろう。 看護師の一人は、開拓団の一人と出会った時に彼らから聞いた話を次のように語っている。「開拓団の団員さんが『子どもは連れて行っても足手まといになるから、殺せ』と命令して、みんなで殺したんですって……。(p52) また、彼女たちも女性であることで不安を感じながらの生活だった。軍司令部からの通達文書に「ソ連軍の要求するものは、抵抗せずに渡すこと、その第一は酒、第二は女」。受け取った曹長は驚愕したとのことであるが、本当に驚く内容である。いくら有事とはいえ、味方からの通達とは思えない。 護身薬として、粉末の青酸カリが入った小瓶が彼女たちに配られたそうである。いざとなった時に自決するためである。 また、「女性たちの中には、「シベリア抑留は、大した苦労ではなかった」と語る人も多くいた。自分たちは帰国できたのに、満州にいたはずの家族が帰って来なかったからである」(p249)とあるように、家族と満州で生き別れになった人もいる。 最後にアーニャのことが書かれている。アーニャは日本への帰国を拒みその生涯をロシアで終えた。 彼女は受刑者として収容所へ送られた。 日本での彼女の足跡が記されているのだが、彼女の過去を暴くようで、彼女のことを思うとそれを本に記すことに疑問を感じた。 彼女がなぜ日本へ帰ろうとしなかったのか、本当は帰りたかったのに帰らなかったのか。その心中は私には推し測る事しかできないが、さぞや無念だったろうと思う。 戦争は多くの人の人生を狂わせる。人の命や人生をないがしろにする。とても愚かな行為であると改めて思った。
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17世紀帝政ロシアの時代のシベリア流刑から続くソ連の収容所群島。安価な囚人労働と捕虜の抑留・労働によるロシアの国土開発。1929年からスターリンが死んだ1953年の間に、収容所に送られた人々は1800万人に上る。北海道の半分をくれとトルーマンに言って断られたスターリンは違法である抑留50万を要求。昭和20年8月9日未明、不可侵条約を破棄してソ連軍160万が満州などに侵攻。日本人抑留者70万人。その中に看護婦、交換手、タイピスト、スパイ容疑などで数百人から千人の女性が。酷寒、病魔、飢えと戦いながら・・・。
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「戦争は女の顔をしていない」を読んだ後のこの1冊。ロシアも日本も女性の戦争参加は戦後語られないという共通点は、つまり「戦争」という行為の、ダーティな状態がいかに万国共通かということを暗に表しているように思う。 日赤の看護師さんや軍で働いていた女性達の収容所での苦労は、専門職である...
「戦争は女の顔をしていない」を読んだ後のこの1冊。ロシアも日本も女性の戦争参加は戦後語られないという共通点は、つまり「戦争」という行為の、ダーティな状態がいかに万国共通かということを暗に表しているように思う。 日赤の看護師さんや軍で働いていた女性達の収容所での苦労は、専門職であることもあり、もしかしたら男性捕虜よりもまだマシだったのかもとも思うが、最後の章に書かれた娼婦として満州にわたり、その後革命を志す若者を支援し捕まり収容所送りになったムラカミさんの話はツラい。
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