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ジャパンタウン
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ジャパンタウン

バリー・ランセット(著者), 白石朗(訳者)

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ジャパンタウン

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ホーム社
発売年月日 2019/12/13
JAN 9784834253344

ジャパンタウン

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商品レビュー

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2023/01/31

17歳まで東京で育ち、サンフランシスコで古美術店を営み、一方日本では亡父の興した調査セキュリティ探偵社の後継者でもある、ブロディー、32歳。サンフランシスコのジャパンタウンというショッピングモールで幼児を含む日本人家族ら5人が射殺。サンフランシスコ市警察の日本方面アドバイザーの立...

17歳まで東京で育ち、サンフランシスコで古美術店を営み、一方日本では亡父の興した調査セキュリティ探偵社の後継者でもある、ブロディー、32歳。サンフランシスコのジャパンタウンというショッピングモールで幼児を含む日本人家族ら5人が射殺。サンフランシスコ市警察の日本方面アドバイザーの立場でもあるブロディーは調査を頼まれる。 このブロディーの人物造形にとても惹きつけられた。強くて、教養があり、そして優しい、これぞ主人公といった面持ちである。 身長183cm、アイルランド系アメリカ人、空手、柔道は一流の腕前、日本美術にも造詣が深い。父は軍人として日本に来て帰化し、ブロディーは日本の公立学校に通ったが、母はなじめずブロディが17歳の時ブロディーを連れロサンゼルスに戻る。そして趣味は金継、陶磁器の修復なのだ。物語も金継をしているところから始まる。しかし強い、超人的! この落差がおもしろい。そして妻とは空手道場で知り合ったが、4年前実家で火災にあい焼死。残された6歳の娘と住む。 今回の事件は妻の死とも関連しているのか? 現場には共通する謎の漢字が残されていた。事件の背後には、命令を下す者と、その実行部隊があり、この実行部隊の設定を伊賀甲賀のようなものとしている。この設定がおもしろさの第2点。忍者的面々なので、こちらもめっぽう強い。描写は漫画的でさえある。切った張った、撃った、追った逃げた、アクション映画のワンシーンが目に浮かぶよう。映画だとこういうのは苦手なのだが、なぜか活字では読めてしまった。 父は1973年に探偵社を興し、40年あまり経営し、9カ月前に亡くなった、とあるので事件の設定は発表年の2013年あたり。ブロディーは32歳とあるので、生まれは1981年。ロスに戻ったのが1998年。・・こういうのが気になってしまう。 あと、ブロディーの古美術店の会議室にかざあっている絵がチャールズ・バーチフィールド。初めて見る名前なので検索してみると、これが好みの絵だった。 チャールズ・バーチフィールド:1893-1967 オハイオ州生まれ。 最新作「トーキョー・キル」の書評が新聞にあり、日本が舞台の小説で作者自身も25年間講談社インターナショナルに勤めていた、という経歴に興味を持ち、まず主人公ブローディが登場する1作目から読んでみた。 あとがきを読むと、著者のバリー・ランセットの奥さんは日本人だった。 バリー・ランセット氏のHP https://barrylancet.com/japan/ 2013発表 2019.12.18第1刷 図書館

Posted by ブクログ

2021/09/09

ある夜、サンフランシスコの活気あふれるジャパンタウン近くで、一家全員が射殺される事件が起きた。 サンフランシスコ市警は、現場に残された唯一の手がかりの解読をジム・ブローディに依頼する。 それは血にまみれた紙片に記された一文字の漢字であった。 ブローディもその手がかりを読み解...

ある夜、サンフランシスコの活気あふれるジャパンタウン近くで、一家全員が射殺される事件が起きた。 サンフランシスコ市警は、現場に残された唯一の手がかりの解読をジム・ブローディに依頼する。 それは血にまみれた紙片に記された一文字の漢字であった。 ブローディもその手がかりを読み解くことができない。だが、同じものを以前にも見た覚えがあった ──4年前に妻が住宅火災で亡くなった現場で。 アジアに広がる人脈と堪能な日本語を携えて、ブローディはあたかも完全犯罪のような事件の解決に乗り出す。 それと同時に、妻の悲惨な死は、本当に単なる事故に過ぎなかったのかどうか探っていく。 彼の捜査は、愛着のあるサンフランシスコを離れ、日本の権力の館がひしめく東京、そして日本の片田舎にまで及ぶ。 数世紀に遡る陰謀と秘密が絡み合った謎を解き明かした時、ジャパンタウンの殺人鬼は新たなターゲット ──ブローディの娘──を選んで報復に出る。 現代のアメリカと日本を舞台にしているが、時空の歪みが生じているような描写が多数。なかなかの珍品でありました。

Posted by ブクログ

2021/07/10

登場人物をメモしながら読みましたが、そのメモも不要なくらいに読ませる、そしてグイグイ頭に入ってくる文章の展開でした。 映画化されないだろうか。

Posted by ブクログ

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