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MMT 現代貨幣理論とは何か 講談社選書メチエ718
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/12/12 |
JAN | 9784065182048 |
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MMT
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商品レビュー
3.2
8件のお客様レビュー
***** 政府は財政が逼迫していることを理由にケチ臭くなり,研究や教育などの重要分野にも十分なお金を投じなくなっています。こうした緊縮主義は,政府のデフレマインドによるものと言えるでしょう。 政府が基礎的な資金である「運営費交付金」を十分に提供しなかったために,地方の国...
***** 政府は財政が逼迫していることを理由にケチ臭くなり,研究や教育などの重要分野にも十分なお金を投じなくなっています。こうした緊縮主義は,政府のデフレマインドによるものと言えるでしょう。 政府が基礎的な資金である「運営費交付金」を十分に提供しなかったために,地方の国立大学が資金難に陥り,科学技術に関する研究が困難になりました。それが論文数減少の主要因の一つです。(pp.12-13)
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※このレビューにはネタバレを含みます
MMTが主流派と論争を起こしているのは、主に以下の3点。 ・財政的な予算制約はない。 自国通貨を持っている国は、キーストロークで無からお金を作り出している。よって利払いや借金の返済に充てられる。ただし、国債を発行しすぎるとインフレになる恐れがあるので、インフレにならない程度に。 ・金融政策は有効でない。 両派とも中央銀行が利子率をコントロールできることは認めているが、貨幣量をコントロール可能かどうかが一つの争点(主流派は利子率に基づいて貨幣量を決められると主張)。それ以上に、金利のコントロールで物価をコントロールできるか。 ・雇用保証プログラムを導入すべし。 賃金の体系や職務内容に課題あり。
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何冊かMMT(現代貨幣理論)の本を読みましたが、その中では、これが一番。 これまで読んだMMTの本は、MMT派の人が書いた本だったこともあり、「MMT最高!」的な論調でしたが、本書の著者である井上氏は、主流派の経済学をかなり尊重した立場で書いていることもあり、MMTに対する客観...
何冊かMMT(現代貨幣理論)の本を読みましたが、その中では、これが一番。 これまで読んだMMTの本は、MMT派の人が書いた本だったこともあり、「MMT最高!」的な論調でしたが、本書の著者である井上氏は、主流派の経済学をかなり尊重した立場で書いていることもあり、MMTに対する客観的な目線を非常に大切にしている印象を受けました。 また、井上氏から見た、MMTについて「納得できるどころ」「納得できないところ」を理由付きで説明しており、好感のもてる書き方になっていました。 MMT派が主張するジョブ・ギャランティについては、井上氏がベーシック・インカム推進派ということもあり、その欠点が、かなり明確に示されています。 これまで読んだMMTの本から、「MMTの良し悪しはよくわからんが、ジョブ・ギャランティだけは、もしかしたら良い施策かも」と思っていたのですが、井上氏の指摘を読んで、「やっぱりベーシック・インカムの良いかも」と思い直しました。 ジョブ・ギャランティとベーシック・インカムの成り行きについては、今後もしっかり追っていきたいと思います。 なお、MMTについては、まだまだわからないことがいっぱいですが、「そもそも貨幣とは何か、貨幣はどのように発生したのか」を理解することが、MMTを理解する上でのカギだという気がしてきましたので、そのあたりを考えつつ、他のMMTの本にも当たってみたいと思います。
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