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民俗学 講談社学術文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2019/12/12 |
| JAN | 9784065181355 |
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民俗学
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歴史の表舞台に登場しない無名の人々の生活文化に焦点を当て、そこから原始の日本の姿を探ろうという試みは、江戸以前からも好事家により続けられていた。しかし、文字ではなく口述や行為により伝承されるそれらの生活文化は、やがて西洋の産業革命に端を発した日本の近代化・都市化によって廃れ始め、...
歴史の表舞台に登場しない無名の人々の生活文化に焦点を当て、そこから原始の日本の姿を探ろうという試みは、江戸以前からも好事家により続けられていた。しかし、文字ではなく口述や行為により伝承されるそれらの生活文化は、やがて西洋の産業革命に端を発した日本の近代化・都市化によって廃れ始め、消滅の途を歩んでいた。 その近代化・都市化をアンチテーゼとして出発し、郷土文化の記録を主目的として成立した郷土研究は、柳田國男により発展され、無名の人々の生活文化を解明し、その全体像を把握するには、具体的に何を研究対象とすべきか、その方向づけが優先課題とされた。そこで柳田はその研究対象とすべき人々を、晩くとも明治末年には、英語のfolkを念頭に置き、「常民」という詞で表した。 それでは「常民」の範疇をどう定めるか。この課題の解決が日本民俗学成立の最大の前提となり、そこで定義された「常民」が日本民俗学の研究の中心となった。 「常民」は当初、郷土に住み土地を有する本百姓であるとされたが、理念化されて、生産活動に直接携わる文盲の人々であるとされた。それが昭和初期までには、渋沢敬三らにより階層概念として定義づけされ始め、当初の農耕民だけでなく、商工業を含む社会全般における、貴族・士族・僧侶などを除く階層であるとされた。 昭和30年頃までに、「常民」は常なる民から民の常という解釈にかわりはじめ、柳田は座談会において、常民には一部の皇族も含まれると発言するなど、階層階級を超えた定義づけが見られるようになった。さらには「常民性」という詞まで現れるようになったことで、「常民」は完全に実体でなくなり、抽象概念化されるに至った。 昭和末年頃には、「常民」を階層ではなく、山民に対する存在として相対化する動きもみられるようになったが、「常民」という詞を始めて用いた柳田國男は死歿するまで終に明確な定義を与えず、従って民俗学の研究における中心であった「常民」の具体的範疇や定義も宙に浮いたままとなっている。 仏教に先祖供養の風習はなかったとゆう話は漢学者の加地伸行も本(中公新書『儒教とは何か』)にしていて読んだことがある。そもそも死んで現世に戻ってくる輪廻転生の輪からの解脱を目的とする仏教が先祖供養をすることは矛盾していると。確かに霊魂が現世に繋ぎ止められていたらいつまでも成仏できない。
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宮田登著『民俗学 (講談社学術文庫 ; 2593)』(講談社) 2019.12発行 2020.6.19読了 「まえがき」にも書いてあるが、本書は民俗学の基本用語のいくつかをトピックとして取り上げ、若干の解説を加えるという体裁を取っており、故に体系的な仕上がりにはなっていない。...
宮田登著『民俗学 (講談社学術文庫 ; 2593)』(講談社) 2019.12発行 2020.6.19読了 「まえがき」にも書いてあるが、本書は民俗学の基本用語のいくつかをトピックとして取り上げ、若干の解説を加えるという体裁を取っており、故に体系的な仕上がりにはなっていない。各用語のヨコの有機的な関連が分かりづらく、私にとってはまだ難しい「入門テキスト」だった。 本書は1990年に刊行された本を原本としており、今から30年前に出版されたものである。農作は衰退し、それに伴う民俗文化や年中行事もほとんど見る影を失ったが、コンビニや百貨店の「商戦」で垣間見る程度で、本来の意味が失われて久しい。民俗学は、外来仏教の伝来以前の民俗を探究する姿勢を持つが、我々には仏教すら身近なものではなくなっている。いきなり「ハレ」とは何かと問われてもピンとこない。現代から少しずつ遡っていき、原初の形へと到達するような流れで書いてくれないと、民俗学はますます一般人の関心から遠のいてしまうだろう。 そのような中で、一つ面白かったのが「カミサン」「オッカサン」の語源だ。「カミサン」「オッカサン」は「カカ座」からきており、「カカ座」とはイロリで主婦が座る定位置を指していた。主婦のことを山の神と言ったりするように、主婦は家の継承という意味で大切にされ、また山の神という表現から分かるように怖れられてもいたのだろう。 夏目漱石著「夢十夜」の第四夜では「神さん」が登場するが、まずこうした一連の意味の推移を前提にしていると見て間違いない。「爺さん」もどこか来訪神めいているし、子供も「七歳までは神のうち」と言ったりする。第四夜を民俗学的視点から捉え直すのも面白いかもしれない。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I030100900
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※このレビューにはネタバレを含みます
そして山間部のどこかに現世とは異質の空間である幽界=隠り世があると想像していた。 1 民俗学の成立と発達 より ちょうど大正七年ごろに、各地の村の民間伝承のあり方に一つの傾向が出ていた。つまり旧い事はそのままいい伝えるという村人の姿勢が次第に失われつつあったことである。 祭りにともなう神輿もやはり「前から」なくなっている。 2 日本民俗学の先達たち より 土の生産を離れた都市民が、かならずしも農民と同様の世界観をもつとはいえないのである。 4 ハレとケそしてケガレ より たしかに柳田のように、カミ→妖怪とみてしまうと、妖怪は当初存在していなかったことになる。一方、超自然的存在に邪悪なものを認め、カミとともに人間に畏怖心を与えていると考えることは、西欧的な神と悪魔の対立に通じている。 13 妖怪と幽霊 より 民俗学というシンプルなタイトル。入門書的な広く浅くな章立て、けれども楽しく読むことができました。ゴジラが出てきましたが、てっきりあれは災害や原発のメタだと思っていました。識者によって様々な解釈があるのでしょうか。 今聞いたら笑ってしまうような生活様式や思想、暮らしとその時々の楽しみなど、興味深く異論反論も交えて語られています。科学や技術が発展し、山や谷が削られ、海を埋め立てられた現代の暮らしの中でも、ああ昔と比べて変わってないな、と不思議と感じることもあります。土着というか、染み付いてとれない習性のようなもの。自分が民俗学という学問に惹かれる所以。
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