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大名倒産(下)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/12/06 |
JAN | 9784163911403 |
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商品レビュー
3.6
51件のお客様レビュー
浅田次郎さんお得意の義理人情+コメディーもの。登場人物が多くかなりとっ散らかり感があり、なかなか本筋が進んでいかない苛立ちがありながらも、地力で最後まで読ませてしまうところは流石。
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「下」も最初から手元にあるのに、中々読み進めない。間に2つ入って、やっと読み終わった。 貧乏神に取り憑かれた藩が、貧乏神の改心により七福神が取り憑いたり、死神が来たりと忙しい。 話しがあちこちに飛び、その話しが結論を見る前に違う話にいく。地元の家老は私財を投げ打ちどうなったか、と...
「下」も最初から手元にあるのに、中々読み進めない。間に2つ入って、やっと読み終わった。 貧乏神に取り憑かれた藩が、貧乏神の改心により七福神が取り憑いたり、死神が来たりと忙しい。 話しがあちこちに飛び、その話しが結論を見る前に違う話にいく。地元の家老は私財を投げ打ちどうなったか、とか、日本有数の豪農は大阪で話しを繋いで何をしたのか、とか金が出土したが、どう扱ったのか等々。細かいところが気になる。 どうやら七福神が手助けしたようなのに、若殿は全く気づいていないのも不思議。最後のところで、兄夫婦に赤ちゃんが生まれたエピソードが際立って微笑ましい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
浅田次郎氏の作品と言えば、「蒼穹の昴」と「壬生義士伝」くらいしか読んでいない。だから作風としては、貧しい者が自分なりの矜持に従って過酷な運命に立ち向かっていくと言った小説が多いのかなと思っていた。ところがこの小説「大名倒産」という今どき流行りの題名で、エンターテイメント的時代小説みたいに思え、私的には正直あまり読みたいと思わなかった。が、面白いと言う人もいたので、図書館に行ったついでに借りてみた。そして、読み始めた。 で、当然一番最初に?と思ったのは「倒産」と言う言葉。江戸時代にあった?浅学でよく分からないけど。また、いくら小説とは言え「お家大事の江戸時代」でお家断絶となる「大名倒産」を画策するかぁ?と思ってしまった。つまり最初から違和感いっぱいだったし、なおかつ途中から「貧乏神」や「死神」、「薬師如来」、「七福神」も出てきたし、本当荒唐無稽過ぎて、ちょっと引いた。 ただ下巻を読み進んでいくうちに、この小説は「ファンタジー」なのだと感じた。 よく妖怪や悪霊、変な神様が出てくる時代小説はある。それらの小説は「ファンタジー」とは言い難いが、「○○草子」的物語であり、時の体制や政策を妖怪たちの軽み滑稽さで揶揄し、嘲笑っている。本来は悲惨さ、惨さが際立つ場面でも、この軽さ滑稽さが明るくしてくれる。 この小説はそう言った「○○草子」風な物語ではない。宵越しの銭は持たない「水売り」の掛け声1つで江戸の風情を感じさせる小説である。だから尚更「貧乏神」が出てきた時は困惑してしまった。 ただこの小説は、1柱では何も出来ないだらしない神々と貧しくても心正しき人、有徳な商人、豪農たちが「糞真面目な」領主の心意気に感じて「大名倒産」を回避しようとする物語。でも、そう簡単にはいかない。何しろ「大名倒産」の根本的問題は、260数年におよぶ旧態依然とした幕藩体制なのだから。 この問題の解決には、根源から全てをひっくり返す破壊的改革が必要なのだろうが、この小説ではそこまでいかない。結局、中途半端な諦めで納めるしかない。勿論、筆者は描いていないが読者にはこの後すぐに、破壊的大革命とも言える「明治維新」があることを知っている。明治維新になると、神々も出てくる隙がないし、有徳な商人、豪農も経済の大転回で大慌て。「維新前」だから貧乏神も出てくるし、良い人達も出てくる。小説も「ファンタジー」が許される。と私的に思った。
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