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最小の結婚 結婚をめぐる法と道徳
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白澤社/現代書館 |
発売年月日 | 2019/11/29 |
JAN | 9784768479780 |
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最小の結婚
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
訳者の解説から引くと、本書のテーマは「結婚とリベラリズムは両立するか」である。 結婚は、不自由がゆえに求められるし、不自由がゆえに批判される。当然、リベラルなフェミニストからは結婚制度の廃止も言われるわけだが、著者の立場としては結婚制度を維持しつつ自由を最大化するものである。それ...
訳者の解説から引くと、本書のテーマは「結婚とリベラリズムは両立するか」である。 結婚は、不自由がゆえに求められるし、不自由がゆえに批判される。当然、リベラルなフェミニストからは結婚制度の廃止も言われるわけだが、著者の立場としては結婚制度を維持しつつ自由を最大化するものである。それがタイトルの最小結婚となる。この場合の最小は、結婚にまつわる諸々の規範や制度からの脱却となる。 いくら結婚制度の廃止を謳ったところで、現実的にはむずかしいことは誰にでもわかる。そこで著者のような、制度を維持しつつ自由度を上げる立場が生まれるわけだが、思考実験としてはいいとしても、これはこれで現実感はない。 著者本人も認識しているとおり、ここで挙げられている最小結婚は、結婚と呼べるものなのかどうか危ういからだ。ほとんどのひとは結婚とは思えないだろう。 それに対する反論(結婚である必要性)も著者は用意しているのだが「過去の国家による差別の是正」は少し弱いと思う。国家による承認があることによって結婚の可能性が広がりやすくなるのは、たしかにそうだと思うが、やはり現実的なハードルは高い。思索のひとつとして受け取るといいけれども。 むしろ、最小結婚というアイデア自体より、そこに至るまでの結婚の歴史とそれに対する著者の批判的検討のほうがおもしろかった。
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これは非常に重要な本なので、広く読まれてほしい。基本的にはしっかりした議論をして、倫理学から見たときの結婚制度の問題をいろいろ明らかにしていると思う。翻訳も立派。
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