四角い光の連なりが

越谷オサム(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2019/11/20
• JAN: 9784104723065

商品レビュー

2025/02/23

遠い昔に読みたいと登録した小説でした。
ふと読みはじめた。
地方を舞台にした短編集。
好きだったのは、
「タイガースはとっても強いんだ」
「二十歳のおばあちゃん」
「海を渡れば」
の3つでした。

「タイガース・・・」の舞台は大阪。その情景が浮かんで、懐かしさとともにより人情溢れるヨサを感じられた。
「二十歳の・・・」の舞台は豊橋。訪れたことはないけど、好きなタイムリープのエッセンスもあり、ノスタルジックな趣も感じながら温かいエピソードでした。
「海を渡れば」の舞台は川崎、そして瀬戸内へと。落語も小説も言葉だけで聴き手、読み手を物語も情景へと誘う。舞台が心模様も絡めて浮かんでくる。そしてオチ。ピリッとしめるオチは大好きでした。

「陽だまりの彼女」で好きになった越谷オサムさん。
終わり方が好きなんだ、と思います。

2024/02/20

「名島橋貨物列車クラブ」が好き。男子小学生の幼いような大人びたような感情、友達やら同級生の女の子やらの距離。読んでいてとても気持ちが良かった。

2022/12/06

列車は時刻通りに走るけど、乗った人にはそれぞれの想いがある。それを淡々と書かれてあって、後からじわっーと込み上げてくる本でした。