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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2019/11/14 |
JAN | 9784309028453 |
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商品レビュー
3.7
211件のお客様レビュー
きらっきら光る感性の独り言
独り言は何言ってんだか分からんね。ぶつぶつぶちぶつ……と。でも、この作者のモノの捉え方が瑞々しいっていうの? キラキラしてるし、ピカピカしてる。とってもハジけてる。 「かか語」だとか「かか弁」だとか言う人がいるようだけど、どこかの方言をもとに、100%それだとほんとに読みに...
独り言は何言ってんだか分からんね。ぶつぶつぶちぶつ……と。でも、この作者のモノの捉え方が瑞々しいっていうの? キラキラしてるし、ピカピカしてる。とってもハジけてる。 「かか語」だとか「かか弁」だとか言う人がいるようだけど、どこかの方言をもとに、100%それだとほんとに読みにくいし、何を書いているのかほんとに分からんので、いくらかマイルドにした感じ。九州か瀬戸内海のどこかの方言だろうと思っていたが、著者は静岡県生まれの神奈川県育ち、ということなので、うーん、違うか。でも地の文もセリフもそれに近いがなあ。 退屈していた作品は終盤、おもしろくなる。話が動き出すからだ。独り言が物語化してくる。それまでは星2つかな、と思っていたが、挽回だ。4つにしようと思った。 読みにくさのもう1つの原因は、セリフがあまりないこと。地の文の中にセリフを散りばめているので、どこまでが地の文で、どこからがセリフなのか、またその逆なのかがよく分からんで混乱しがちになる。当然、改行も少なくなる。言葉遣いが元々読み慣れない様式なので、読みにくさの倍々ゲームになってしまう。 つまり、著者は読者のことなんか考えてないのだ。だって、独り言だもんね。賞が獲れたのはこれが良かったのかな。
ぶっち
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※このレビューにはネタバレを含みます
なぜか最近、読了済みのことを忘れて2冊目を購入。 1回目はなんだかよくわからなかったのに、今回は内容がするすると入ってきて、痺れた、面白かった。 「信仰」と、「老い」。実体のない神様は歳を取らないけれど、うーちゃんにとっての神様はかかという実体のある人間だったから、本来存在しえない神の老いという、とても恐ろしいものを目の当たりにしたんだよね。いっそ明子の母親みたいに、神様のまま死んでくれたらなんて思ったりした。悲劇もなく、ただゆっくりと日常を重ね、人が老ていくこと。うーちゃんにはそれが耐えられなかったけれど、世間からすれば「可哀想に」なんて言ってもらうような話じゃない。みんな同じ。そのギャップが辛くて、普通のことだよって処理してほしくなくて、だって神様が変わっていくんだもん「可哀想な子」になりたくて、最後にあんなことをしたうーちゃん。その気持ちが、どこまでもわかってしまうのでした。 「毒親」、「女性性への嫌悪」あとは文体とか、この本を語る切り口はさまざまあるけど、私は特に「信仰」と「老い」というテーマに魅了されて、この本が改めて大好きになった。何度も読み返したい本。
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「いとしさは抱いたぶんだけ、憎らしさに変わる」 かかを憎む反面、どうしようもなく愛しさも感じるうーちゃんの心境が正確に文章化されていて一気読み。 ただ、表現が難しくてあまりのめり込めなかった部分もあった。 文章から血と泥の匂いがした気がする。
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