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かか

宇佐見りん(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2019/11/14
JAN 9784309028453

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商品レビュー

3.7

227件のお客様レビュー

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2023/02/23

きらっきら光る感性の独り言

独り言は何言ってんだか分からんね。ぶつぶつぶちぶつ……と。でも、この作者のモノの捉え方が瑞々しいっていうの? キラキラしてるし、ピカピカしてる。とってもハジけてる。 「かか語」だとか「かか弁」だとか言う人がいるようだけど、どこかの方言をもとに、100%それだとほんとに読みに...

独り言は何言ってんだか分からんね。ぶつぶつぶちぶつ……と。でも、この作者のモノの捉え方が瑞々しいっていうの? キラキラしてるし、ピカピカしてる。とってもハジけてる。 「かか語」だとか「かか弁」だとか言う人がいるようだけど、どこかの方言をもとに、100%それだとほんとに読みにくいし、何を書いているのかほんとに分からんので、いくらかマイルドにした感じ。九州か瀬戸内海のどこかの方言だろうと思っていたが、著者は静岡県生まれの神奈川県育ち、ということなので、うーん、違うか。でも地の文もセリフもそれに近いがなあ。 退屈していた作品は終盤、おもしろくなる。話が動き出すからだ。独り言が物語化してくる。それまでは星2つかな、と思っていたが、挽回だ。4つにしようと思った。 読みにくさのもう1つの原因は、セリフがあまりないこと。地の文の中にセリフを散りばめているので、どこまでが地の文で、どこからがセリフなのか、またその逆なのかがよく分からんで混乱しがちになる。当然、改行も少なくなる。言葉遣いが元々読み慣れない様式なので、読みにくさの倍々ゲームになってしまう。 つまり、著者は読者のことなんか考えてないのだ。だって、独り言だもんね。賞が獲れたのはこれが良かったのかな。

ぶっち

2025/01/31

地の文が、独特の方言で書かれており、慣れるまで少しとまどう。主人公うーちゃんの女性であることとの葛藤や、母や祖父母といった血縁関係との葛藤など、生々しく感じて読むほどにしんどくなってくる。 追い詰められていったラストに、エッ…となった。

Posted by ブクログ

2025/01/27

嵐のような物語だった。父親に不倫され、精神を病んだ母。自分が生まれてしまったから、母は捨てられた。そして、実の母親には忘れられてしまった。母が壊れたのは、全部全部自分のせい。そう思っているのに、家庭がこうなったのは、今の自分が苦しいのは、全て母のせいだ。母さえいなければと憎しみも...

嵐のような物語だった。父親に不倫され、精神を病んだ母。自分が生まれてしまったから、母は捨てられた。そして、実の母親には忘れられてしまった。母が壊れたのは、全部全部自分のせい。そう思っているのに、家庭がこうなったのは、今の自分が苦しいのは、全て母のせいだ。母さえいなければと憎しみも湧いてくる。1番愛しているのに、憎くてたまらない。だから、捨てて逃げようと思った。母を捨てたくても、幼い頃の優しい記憶が邪魔をし、殺したいほど憎んでいるのに、いざ、明子に殺させるかもと思った途端、泣きながら母を呼ぶうーちゃん。結局、自分は母を捨てることはできない。そう悟ると共に、母の子宮が無くなった事実を実感する。母が自分を孕み、産まれるまで育てたもの。母と物理的に繋がっていた時間。その全てが無くなってしまった。うーちゃんと母を繋ぐものは完全に無くなってしまった。辛くてSNSに逃げたのに、SNSの繋がりは浅くて、嘘の言葉まみれで、逃げたはずが、行き止まりになっていった。誰が不幸で、可哀想で、それを競うような投稿で溢れていて。自分の苦しみは誰にも分かって貰えなかった。もう限界、明子のことも、叔母のことも、母のことも。そう思っているのに、死ぬという選択が選べないうーちゃんは、これからどう生きていくのだろう。山へ行き、観音様と出会い、自分のやりたいこと、生きたいように生きれたら良い。そして、母がいなくなっても、叔母さんから疎まれても、負けないうーちゃんでいて欲しい。捨てるべきものを捨て、新たに出会い、SNSの中の人ではなく、現実の、痛みを分かち合える人と共に生きれたら良い。

Posted by ブクログ