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中央駅
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 2019/11/12 |
JAN | 9784779126116 |
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中央駅
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
終始漂う据えたニオイ。凄いの読んだなって感じ。韓国の話だけど、どこの国でも共通すると思う。ただ、韓国の冬はとてつもなく寒そうだ。「俺」がなぜホームレスになったのか知りたかったが、全く出てこなくて、かなり潔い。ちなみに、「俺」はユ•アインで勝手に脳内再生してました
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「中央駅」は、Kbookラジオで、読んだ人の感想を何度か聞く機会があり、読んでみたいなと思っていた一冊だ。 主人公は「俺」。理由は明かにされていないが、路上生活をすることになった「俺」は、駅の広場にキャリーバッグ一つを抱え初めての夜を迎える。ある日出会った「女」。ネズミを怖がる「...
「中央駅」は、Kbookラジオで、読んだ人の感想を何度か聞く機会があり、読んでみたいなと思っていた一冊だ。 主人公は「俺」。理由は明かにされていないが、路上生活をすることになった「俺」は、駅の広場にキャリーバッグ一つを抱え初めての夜を迎える。ある日出会った「女」。ネズミを怖がる「女」と寄り添うように夜を過ごした明くる日、キャリーバッグとともに「女」は消えていた。「俺」は「女」を探し、あるとき見つける。すでにキャリーバッグはなくなっていたが、「俺」と「女」は共に過ごすようになる。 本作は、すべて現在形で書かれている。過去形で書かれているのは、1,2カ所だけだ。まるで「俺」のドキュメンタリーを見させられているかのようで、過去も見えなければ、未来も見えない、今しかない。本来、小説を読んだり映像を見たりしても、匂いを嗅ぐことはできないし、冷たさや暖かさを感じることもないはずなのに、この作品は、それらが伝わってくるように感じさせられる。 都市が整備され、表面的にはきれいになっていっても、そこから何がなくなったのかは、みんな忘れられてしまう。私が毎日仕事で通う街も、ある区画を大きな会社が買い取って、家も店も全部壊して、真新しい商業施設を完成させ、その街で一番高いビルも建った。そのてっぺんに住む人間と、見上げるしかない人間の格差は気が遠くなるほどだ。 一体、この資本主義社会の格差はどこまで広がるのだろう。どこまでも冨を蓄えている人間と反比例して、貧しい者はどんどん貧しくなる。自分は今どの当たりなのか、「俺」のことを他人ごとのようにして読んでいられるのか、不安になる。 二人でいることが、唯一の救いなのか、足枷なのか。希望なのか、絶望なのか。あるいはどちらでもある。それでも人は、人とのつながりを求めているのかもしれない。
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底の底まで行って全てを諦めてしまえればいいのに絶望の中にも愛らしきものや希望が消えないことの残酷さ。 匂いや手触りまでリアルに感じて共有してしまったせいか読んでる間は感情が大きく動く事なく淡々と読み進んでいたのに読後振り返って泣いてしまうという珍しい体験をした。今の私の感想は愛の...
底の底まで行って全てを諦めてしまえればいいのに絶望の中にも愛らしきものや希望が消えないことの残酷さ。 匂いや手触りまでリアルに感じて共有してしまったせいか読んでる間は感情が大きく動く事なく淡々と読み進んでいたのに読後振り返って泣いてしまうという珍しい体験をした。今の私の感想は愛の物語とか社会問題とかというより『ただそこにある現実』だった。
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