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東菅小学校の7年間の物語 思考の「すべ」を獲得した子どもたち
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東菅小学校の7年間の物語 思考の「すべ」を獲得した子どもたち

川崎市立東菅小学校授業研究会(著者), 角屋重樹

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東菅小学校の7年間の物語 思考の「すべ」を獲得した子どもたち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文渓堂
発売年月日 2019/10/25
JAN 9784799903414

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2024/03/22

「東菅小学校の子どもが自分で考える授業ってどんな授業?」 「教えること」が、授業なのか? 教師に教えられた児童は、「教えられたこと」は覚えるでしょう。でも、それだけで終わってしまうかもしれません。 もうすぐ朝会が始まるのに子どもたちがざわついている。 →「静かにしなさい。」...

「東菅小学校の子どもが自分で考える授業ってどんな授業?」 「教えること」が、授業なのか? 教師に教えられた児童は、「教えられたこと」は覚えるでしょう。でも、それだけで終わってしまうかもしれません。 もうすぐ朝会が始まるのに子どもたちがざわついている。 →「静かにしなさい。」と注意する。 →子どもたちが静かになる。 もし、このことが毎週繰り返されているということに教師も疑問を感じることなく、毎週、同じ指示を出し続けていたのだとしたら......。 小学校で、朝会が始まるときにはおしゃべりをやめて静かにする目的は、その日の朝会を滞りなく行うためだけではありません。 朝会のように多くの人々が集まって一緒に何かをするときには、自分がおしゃべりをしたいからといっていつまでもしゃべっていたのではうまくいかない。周囲の状況や、会の進行なども見ながら、その場にあった行動をしなければならない-という基本的な生活習慣を子どもたちが身につけることも、学校でこういった集会を行うことの目的の一つだと思います。 その部分がついないがしろにされ、毎週毎週、同じ指示を繰り返しているのだとしたら......。私はそこに、大きな問題が隠れているように感じました。 子どもたちがとても素直なのはいいのだけれど、「自分で考える」「自分の考えをもつ」「自分の考えを主張する」という部分が弱いのではないか 「式は、最後でいいんじゃない?」 「式を考える」前に、「どうすればその問題を解くことができるのか、課題を解決することができるのかを考えることを行うべきなのではないかと思った。 →「式」から求められる正解は一つ。一方、問題を解く方法には何通りもの答えがある。 私たちの授業って、教える授業だったんだ。子どもたちに考えさせる授業じゃなかったんだ。 ◎授業のふり返りの視点 ・はじめの自分と比べて変わったこと ・友達の考えから学んだこと ・いままで学んだことで使えたこと これからの時代に必要となる「思考力・判断力・表現力」とは、 初めて出会う問題や課題に対して、これまでに経験したこと・学んだことや、周囲の人々の意見などと関係づけたり、比較したりすることによって、その解決方法を見つけ出す力 「スキル」は、学習や練習を積み重ねることによって習得できる技能 「すべ」は、未知の問題に出合ったときに自ら解決法を見つける力。教えることができず、子供たちが獲得するため働きかけをすることができる。 《思考の「すべ」》 思考の「すべ」の柱は、「比較」と「関係づけ」。ただ漠然と考えても何も浮かばない。考える対象について何かと「比較」してみること、すでにもっている知識と「関係づけ」ること。 《判断の「すべ」》 思考を行うときには、方向づけも必要。方向づけがないまま思考しても考えが拡散するだけ。方向づけとは、目的や見通しを明確にしたうえで、思考の方法(実行計画)や、思考の結果の中から適切なものを選択すること。 《表現の「すべ」》 表現は目的や見通しの結果として適切な内容でなければならない。込み入った内容について長々と文章だけで説明したのではわかりにくく、目的にかなっているとは言えない。図や表を併用する、文章に小見出しをつける、口頭で説明するのならばいくつのことを言うのかをあらかじめ提示するなどの工夫をする。 「すべ」は、「教師が教える」ものではなく、「子どもたちに獲得させる」もの。 ある新しい問題について、その解決方法を子どもたちが話し合うとき、単に「○○したらいいと思います」というだけでは、たとえそれが「正解」であったとしても、根拠が示されておらず不十分です。そこで「どうしてそう考えたんだろう」と投げかけると、「だって、前にやったあの問題が......」などと話します。この「だって」を取り上げ、「おっ、『だって』っていう言葉を使うとわかりやすくなるな」と整理。「だって」のカードをつくり、子どもたちが意識しやすいように黒板の近くに貼っておきます。 「知識を与え、考えさせる」から脱却し、「経験や現在の知識(既習)から考える」へ転換する ○「転用する姿」 ・さまざmな教科学習の中でも既習を関係づけて考えようとし、ノートを見直す、「前にもやったんだけど......」と基盤の考え方と関係づけて話す、といった姿が増えました。経験や既習を関係づけてものごとを考える子どもになってきたように感じた。 ・子どもたちは、絵の鑑賞や、運動の様子を見るときにも、「何を見る?」と、視点を決めると変化がわかりやすいことを捉える。 #読書 #読書が好きな人とつながりたい #東菅小学校の7年間の物語 #思考のすべを獲得した子どもたち #川崎市立東菅小学校授業研究会 #角屋重樹 #文溪堂

Posted by ブクログ

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