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建白書 本丸 目付部屋 5 二見時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 二見書房 |
発売年月日 | 2019/10/28 |
JAN | 9784576191751 |
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建白書
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目付として「正しい」とは何か、「公平」とはなにか 個々の目付は役職・格付けに惑わされる事なく諮問に 答えを出すのだ 小説の形であるが、江戸時代の役職の実務を知る事が できて為になる小説です
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本丸 目付部屋シリーズ5巻。 家格が低かろうが、目付の仕事は公明正大。 真に正義と信じるところに命をかけ主張するのだ。 一冊に5話。江戸城賄い所で、まずい賄いを食べた夜勤明けの目付二人。 話を聞くも、何やらおかしいと探ることに。 初めて江戸城に上がることになった19歳の若い藩...
本丸 目付部屋シリーズ5巻。 家格が低かろうが、目付の仕事は公明正大。 真に正義と信じるところに命をかけ主張するのだ。 一冊に5話。江戸城賄い所で、まずい賄いを食べた夜勤明けの目付二人。 話を聞くも、何やらおかしいと探ることに。 初めて江戸城に上がることになった19歳の若い藩主。 しかも魔が悪いことに顔中に吹き出物ができてしまい、将軍の前に出るのはいかがなものかと目付けに問い合わせが。練習もして本番、緊張のあまりに。。。 若い御徒組に次々と流行り病の症状が。 寝込む者もいて。調べる目付け衆。 箱訴に建白書が!将軍みづから目付けにも調べるようにと。 個性豊かな面々をそれぞれの長所を短所も含めて尊重する筆頭。 組織とはこうあるべきと思う物語。
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5話からなる。 「評定」武士の家督相続問題。 長男は、家を継ぎ、次男・三男は、他家に婿養子ヘ。 四男は、明静院ヘと出された時に、自分は、武家として価値が無い者と思われたのだと、感じていだ。 それが、長男が、身体を壊した時点で、家を継いで欲しいと、言われたら・・・・ 親として、武士...
5話からなる。 「評定」武士の家督相続問題。 長男は、家を継ぎ、次男・三男は、他家に婿養子ヘ。 四男は、明静院ヘと出された時に、自分は、武家として価値が無い者と思われたのだと、感じていだ。 それが、長男が、身体を壊した時点で、家を継いで欲しいと、言われたら・・・・ 親として、武士でいるより安住を得て欲しいが為に、四男を僧へ預けたのだ。 そんな親心が、わかるようになるのには・・・時が必要だろうと思う。 「月次御礼」江戸城 本丸御殿、月3回、1日・15日・28日と、本丸へ参上し、上様拝謁の儀式。 武士にとって、お家存続にかかわる儀式である。 そんな時に、18歳の若い大名が、顔に吹き出物が出来て、それを隠すため白粉を塗る。 その上、拝謁の際に、腰に差した脇差の鐺で、障子を破ってしまう失態。 目付たちは、どのようにして、この若い大名を救ってやれるのかと、思いながら、読み進む。 50日の遠慮というの減罰であったのには、良かった。 「賄い飯」坂岡真の鬼役シリーズで、表台所が、出て来るが、城勤めの役人の賄い飯にも等級や食事の座敷も格差がある。 寺社・町・勘定の三奉行は、二之間のお料理。 部屋の格が下がると、料理の質も下がるのだが、コメのまずさに気が付いた気が付いた目付の小原。そのからくりが、・・・ 7,8年前の古米「ポンポチ米」等、小原は、搗き米屋に学び、コメの良し悪しを見分ける。 米の横流し、不正を見事に暴いて スッキリ! 「御徒組」番方の一つの徒組で、流行り病。 今のコロナ禍みたいな感じで、読み出した。 そこには、3月の寒い日なのに、川に入ろうとする徒組達。 命をかけての水練である。 一世一代のお勤めの見せ場の為にである。 目付の赤堀の家族も流行り病で、亡くしている事など、・・・今の時代にも、言えることのように感じた。 「建白書」目安箱ヘ農政に関しての訴えである。 上様の新田開墾奨励に対しての改革を求める内容である。 新しい田畑を作るには、木の伐採しないといけないが、そのために、土砂崩れで、農家が、潰れる事もある。 新田が、増えても、石高は、上がっていない。 目安箱の訴えは、御上にたてつくものものに思われるが、実際は、異なものである。 目付が、命を賭して上申する姿が、いい。 最後の路之助の将来が、どのような展開になるのだろうか? 親の犯した罪の連座をしなくては、いけないのだろうか?と、少し気になる終わり方であった。
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