1,800円以上の注文で送料無料
働く人のための感情資本論 パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1206-06-03

働く人のための感情資本論 パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学

山田陽子(著者)

追加する に追加する

働く人のための感情資本論 パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学

定価 ¥2,420

1,430 定価より990円(40%)おトク

獲得ポイント13P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2019/10/24
JAN 9784791772230

働く人のための感情資本論

¥1,430

商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/03/09

前半はわりとそれはそうということばかりが書かれている気がして、個人的には最後の二章が面白かった。工業生産では管理されていた時間が個人化された結果、労働者主体の効率化とか自己実現といった話が出てくるのだなと思った。育児と現代の労働との相性のわるさを主にキャリアプラン的な観点からとら...

前半はわりとそれはそうということばかりが書かれている気がして、個人的には最後の二章が面白かった。工業生産では管理されていた時間が個人化された結果、労働者主体の効率化とか自己実現といった話が出てくるのだなと思った。育児と現代の労働との相性のわるさを主にキャリアプラン的な観点からとらえていたけれど、確かに時間化されていない幼児を育てることそれ自体が時間化された労働と合わないのか、と気づいた、ますます少子化は止まらないだろうなあ。

Posted by ブクログ

2025/01/31

働く人のための感情資本論 働く中での感情管理やパワハラ、ライフハックについて、社会学的に考察した本。 全体的に、仕事の中での実感を言語化しているなと感じた。 それと同時に、私がもっと言語化したいのは、この先なんだよな、と思った。 というのも、職場では感情は資本とされ、その感...

働く人のための感情資本論 働く中での感情管理やパワハラ、ライフハックについて、社会学的に考察した本。 全体的に、仕事の中での実感を言語化しているなと感じた。 それと同時に、私がもっと言語化したいのは、この先なんだよな、と思った。 というのも、職場では感情は資本とされ、その感情管理を行うことで、「有能」とみなされる、と言う趣旨のことがこの本では書かれている。本書の言葉を使うと、「感情資本主義社会では感情コントロールが自己感覚や能力感の中心に位置するとみなされるゆえ、自らの感情をコントロールすること、他者の感情について共感的に理解しつつ、それに巻き込まれない態度を習得することが精神的にも社会的にも強きもの、社会的優越の証とみなされる。自分の感情であろうと他者の感情であろうと、感情をきめ細やかに感じたりする一方で決してそれに没入せず、一歩引いた態度でコントロールすること、手続きに則って発話することが他者と状況を操作することにつながり、ひいては他者と状況を支配する権力になりうる。そしてこのような能力や権力を持っているか否かが出世や昇進、富や人脈の拡大、社会階層の異動に大きく影響するという意味で、感情は「資本」たりうる。」 それは実感としてわかるし、言語化された内容も、とても適切だと思う。ただ私が言語化したかったのは、感情が資本として扱われていることの、やるせなさだと思う。資本主義は、全ての物事を商品化し、それが不幸を招いている。それに加えて、感情すらも資本にしてしまうこの資本主義って、本当に幸せなの?という疑問。 「資本主義リアリズム」という本では、「ポストフォーディズムでは、コミュニケーションが仕事となり、労働と生活は不可分となる。これは人々の精神を追い詰める。家族は仕事に追われ崩壊しながらも、その精神的安寧の場としての役割はより重要なものとなり、矛盾が生じている。精神障害は資本主義リアリズムの社会の中では必然なのだ。」といった趣旨のことが書かれている、そんな状況で、感情を資本として取り扱うことって、必然的に、不幸しか招かないよなと思う。資本として割り切って扱うならいいけど、感情まで切り売りしなくちゃいけないの?という感じ。 そして、そうなった起因を、本書では心理学者が1930年代に経営に心理学の手法を持ち込んだことを発端としているが、多分それだけじゃないと思う。もっと何か、深淵的な何かがあるのではないか(うまく言語化できないけど)と感じてしまう。 その他、EAPという存在は知らなかったし、産業上のメンタルヘルスをアウトソーシングすることも、一つの経営手法ということは知らなかったし、同時にここでも、これすらも資本化されてしまうのか、という感覚。資本主義社会では、感情管理も、それに関するケアも全て商品化されていく…。 メンタルヘルスをめぐる自殺は、パワーハラスメントの有無が裁判上の問題になるのではなく、精神疾患の有無が問題となり、その論理を組み立てていく中で、遺族の自殺をめぐる語りも変わっていく。ということは、純粋に知らなかったので、興味深かった。 ライフハックをめぐる議論では、「産業社会においては、資本家や事業主が時間の管理者であったが、情報社会では、個人が時間を管理する裁量が増える。その中で現場の人々がライフハックを使うようになる。」という視点は、興味深かった。「勤勉であることは基本的前提として、時間を効率よく使うこと、段取りよく仕事をこなすこと、感情のコントロールができること、自分の機嫌は自分で取れること、仲間とうまくやること、それらによって自分を成長させること、充実感を感じることまでもが、時間管理の範囲に含まれている。」のである。 セカンド・シフト(第二の勤務)に関わる議論は、これからきっとその立場になるであろう自分にとって、冷や汗ものです。子供は自由に過ごし、都市化された自分の時間に決して適合することなく、職場の勤務時間外も感情労働と時間外労働に追われる…。やり切れるだろうか…。

Posted by ブクログ

2024/04/28

これまでに発表してきた論考を、一つの本としてまとめた書籍。本としてまとめるために、大幅に加筆してある(らしい)。 一つ一つのトピックや、分析の仕方などは面白かったものの、「感情資本論」というのが一体何なのか、読んだだけではわからなかった。 副題が本題なら、この感想は抱かなかっ...

これまでに発表してきた論考を、一つの本としてまとめた書籍。本としてまとめるために、大幅に加筆してある(らしい)。 一つ一つのトピックや、分析の仕方などは面白かったものの、「感情資本論」というのが一体何なのか、読んだだけではわからなかった。 副題が本題なら、この感想は抱かなかっただろうなと思う。その意味で、一つ一つの論考は、蒙を拓かれるところがあった。 たとえば、ライフハック。現代社会において自分が主人公の物語を生きたいという欲望が、ライフハックを生み出したんだろうなと思った。ライフハックに対してネガティブな印象があったけど、主体性を取り戻す運動だったのかもしれないと思えた。

Posted by ブクログ