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特別ではない一日 kaze no tanbun
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2019/10/28 |
JAN | 9784760150878 |
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
様々な時代の様々な日々を小説化するという試み。 どれもひと癖ふた癖あって静かなんだけど、まともじゃない。暴力的とか、狂気的とかいう意味ではなく、「んな事思いつくかい」という異様さがある。 様々な一日のある瞬間を切り取った作品なので一様になんとも言えない。ただこれ、印象に残るなぁ。
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岸本佐知子さんが入っていることに惹かれて読む。ほかの作家さんはほとんど知らない。 私の感性ではすべてを楽しんだり親しんだりすることはできなかった。 嫌悪もない代わりに、すぐに忘れると思う話もあった。 でも、描いている情景の意味が理解できなくても、文章を読めること自体が嬉しくて読ん...
岸本佐知子さんが入っていることに惹かれて読む。ほかの作家さんはほとんど知らない。 私の感性ではすべてを楽しんだり親しんだりすることはできなかった。 嫌悪もない代わりに、すぐに忘れると思う話もあった。 でも、描いている情景の意味が理解できなくても、文章を読めること自体が嬉しくて読んだ。 アンソロジーは、自分では手に取らないだろう知らない人の文章を読めるのが楽しみ。
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『二人とも、八十代のころより今のほうが足腰も力もずっと強い。風邪もひかなくなった。これじゃどうやって死ねばいいのかわからないねえ、と笑い合ったあと、体のどこかがすうすうする』―『年金生活(岸本佐知子)』 何となく活字を受け付けない日があるかと思えば、急にすいすいと本を読み進めら...
『二人とも、八十代のころより今のほうが足腰も力もずっと強い。風邪もひかなくなった。これじゃどうやって死ねばいいのかわからないねえ、と笑い合ったあと、体のどこかがすうすうする』―『年金生活(岸本佐知子)』 何となく活字を受け付けない日があるかと思えば、急にすいすいと本を読み進められる日がある。活字が音を成し、その音が意味を成す。その過程は変わらないのに、意味を読み解くのに要する時差のようなものを強く感じる時とそうでない時があるのだ。特別といえば特別と言えなくもない、けれどやはり何か変わった事ことがある訳でもない、言わば特別ではない日。そんな日がたまにある。 この本は二年以上前に買って読み始めては中断し、また読み出しては放り出すということを繰り返した本。ふと思って読み直してみたら、今回は最後までするする読み終えてしまった。短篇ともエッセイとも呼び難いような文章が並ぶ本書は、何処から読み始めても、あるいは読まなくても構わないような本なのだが、何故かいつも途中で手が止まってしまう本だった。 それなのに今回はどれもぎくしゃくとすることなく読める。だからといってより深く言葉の意味が捉えられているとか、何か違った風景が読み取れるとかいうことがある訳でもない。岸本佐知子には諧謔的な面白さを相変わらず感じるし、円城塔の理屈っぽさに妙な可笑しみを感じることも同じ。そしてそもそも柴崎友香が参加していてこのタイトルであったからこそ本書を手に取った訳だけれども、その柴崎友香の切り取る風景に惹かれていく思いも再確認している。 けれどやはり何か言葉が身体を通り抜けて行く風情のようなものが異なる気がしてしまう。それが良いとか悪いとかではないけれど、これまで読んで刹那的に湧く思いを掬って来たことを思うと、そういう特別ではない日に読めた本は幸せだなと思えて仕方がない。逆にそうでない日にうんうんと言いながら読んだ本には申し訳のない気持ちも湧く。 ひょっとすると、無意識の内に散り積もっていた何かが洗い流されたのか。この「特別ではない一日」というタイトルの私家集にそんな浄化作用めいた効用があったのか。恐らくそう長くは続かないそんな時間がまだ残っている内に、取って置いた好きな作家の一冊を読み始めよう。何故だかそんな気になった。 『わたしは、端っこのポールにくっついて片腕を巻き付け、ポールのふりをした。自分はポールだ、と自分に言い聞かせた。赤信号の残り時間はまだ九十秒ある』―『日壇公園(柴崎友香)』
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