#スマホの奴隷をやめたくて

忍足みかん(著者)

• 販売会社／発売会社: 文芸社
• 発売年月日: 2019/11/01
• JAN: 9784286206493

商品レビュー

2023/05/26

とても面白い！全年代に読んでほしい

[ゆかり]

スマホ依存の若い女の子がガラケーにするという一風変わったエッセイ。
デビュー作とのことで荒削りな点もあるが
社会風刺的でとても楽しく読めました。
老若男女がスマホを見つめている今だからこそ読んでほしい！
ドラマ化とかしてほしい！！

2025/01/28

【きっかけ】
インフルの熱にうなされていたときに読めないかと探して見つけた本。
Kindle Unlimitedの無料体験が復活していたので活用。

【感想】
危機感、焦燥感が身に迫ってくるような文章。
筆者の文体に才能を感じる！！
ホラー小説を読んでいるような気分にさせられる。
フィクションだったらどんなによかったか…。

血眼になっていいねを求める姿。
せっかく決死の思いでガラケーにしたのに、めちゃ重量あるタブレットを導入してしまい、スマホ断ちに至れないという絶望。

強烈なワードの数々に、すげえ…けだもののようだ…と思わず引いてしまうところもある。
おい、今自分の顔を鏡に映してごらんなさいよ。
あんたも全く同じ顔してるわよ…。

アナログつぶやきノート、いいな！って思った。
「ぼうや〜よいこだねんねしろ。」、笑ってしまった。
圧を感じる。

【心に残ったところ】
◉”鎖、が付いている。……それは間違いなく鎖で繋がれている音。 束縛の音、隷属の音。…（略）…鎖はスマホから伸びている。私はまるでスマホの奴隷だ。いや、私も、かもしれない。誰もかもみんなドレイだ。”

◉“ ＳＮＳは１対多だからたくさんの人と繋がっているつもりになるけれど、本質は誰ひとりとして繋がれていないし、指先１つですぐに絶縁できる。ブロックやアカウントの消去で水の泡になる友情。”

◉ “まだＳＮＳのアカウントはあって、そこで発信することもあるけれど、でもその前にこのアナログつぶやきノートで寝かせる。私の肉筆。１週間はすやすやおねんねしていただく。ぼうや〜よいこだねんねしろ。”

【あらすじ】
「23歳スマホ依存症、今日ガラケーに帰ります」元々スマホ反対派であった私が、周りの雰囲気に押されてスマホにしたのは大学1年生のとき。それからあれよあれよという間にSNSやゲームにハマり、依存する日々。そしてストレートネックになったり、視力が急激に低下したりと、その影響は確実に私の体を蝕んでいた――これは私が私らしい生活を取り戻すまでを綴ったエッセイです。（Amazonより）

2024/01/26

世の中スマホスマホスマホ。大多数の人が小さな画面を見つめている。昔はヒマさえあれば読書していた私もいつのまにかスマホに時間を割くようになったなあ。それはさておき、ガラケーをバカにしてスマホ一択のような世界。少数派を否定して大多数と同じになるように向けられる同調圧力。なんかヘンだ、この世界。とは言え私もすぐにスマホから離れられるわけじゃない。だけど、もう少しスマホから離れようと思えた一冊。