いい感じの石ころを拾いに 中公文庫

宮田珠己(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2019/10/18
• JAN: 9784122067936

商品レビュー

2025/11/24

こう言う無駄なことに熱中できる人が本当に好き〜〜
意味がないと思いつつ周りの人がどんどん石拾いにハマっていく様子も面白いです。
最後に全国の石拾いスポットの紹介あり。
18しか紹介されてないのに愛知県が２箇所もあってめちゃくちゃ行きたくなっています。

2025/09/19

石や鉱物の本は色々あるけれど、「石拾い」と「自分以外の人の石に対する価値観」が語られているのは本書だけではないか？
他書は石や採集場所にフォーカスされているが、この本は石についても触れるが、石に対している「人」について多く触れられていて、そこが多種多様で面白く、よりいっそう石(拾い)の魅力を高めているところが素晴らしい。
読んだあとは一人で石を拾っていた人も、誰かと石を拾いに行きたくなるのではないだろうか？

2025/01/10

もはやタマキングと呼ぶのは畏れ多い宮田珠己氏、そして本書の担当編集であった武田砂鉄氏、両氏のファンである私には大変萌〜（古い）な一冊でありました。宮田氏の著書にしては鋭い見出しの数々は、武田氏がつけたのだろうか。そしてこんな役に立たなさそうな本の企画を通し、そこそこかかりそうな出張費用も経費にしてしまう武田氏の手腕を感じずにはいられない。
肝心の中身は、石の魅力を鉱物や地質学の観点から突き詰めようとすればできそうなのにあえて深くまでは潜らず浅瀬をゆらゆら漂う感じ。ダイビングではなくシュノーケリングを好む宮田氏的でした。こんな本が作られ、読まれるうちは世界は平和だと思う。