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義貞の旗 士道太平記 集英社文庫
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義貞の旗 士道太平記 集英社文庫

安部龍太郎(著者)

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義貞の旗 士道太平記 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2019/10/18
JAN 9784087440355

義貞の旗

¥220

商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

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2024/06/25

歴史上の人物として比較的メジャーであるものの、これを主人公とした作品はおそらく少なく、現に私も吉川英治の太平記で読んだ時に登場したことぐらいと思う。著者の作品は合戦描写があまり入ってこない印象があったが、本作品は結構な合戦場面の厚みがあり私的な良点であったが、義貞没する6ヶ月前の...

歴史上の人物として比較的メジャーであるものの、これを主人公とした作品はおそらく少なく、現に私も吉川英治の太平記で読んだ時に登場したことぐらいと思う。著者の作品は合戦描写があまり入ってこない印象があったが、本作品は結構な合戦場面の厚みがあり私的な良点であったが、義貞没する6ヶ月前のところで物語りが終わっているのが残念で、せっかくだから、戦死を遂げるところまで、描き切って欲しいと思った。勝敗が二転三転する終盤の合戦シーンが上手く描かれているだけに惜しまれるが、史伝ではあまり格好のつく死に方でなかったやに記憶していたので、本作品で描く義貞像に合わなかったのから手前で終わらせたか?とも思った。

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2024/04/26

新田義貞を義を貫く英雄として描いているが、弱い部分やずるい部分も含めた人間らしさを出してくれた方が、物語に引き込まれたと思う。ストーリーがやや平板で、最終的に負けに向かうターニングポイントがわかりづらかった。印象に残る部分が少ないのが残念だった。

Posted by ブクログ

2022/11/05

南北朝時代の新田義貞を主人公とした歴史小説。本書の義貞は爽快感があり、物語の主人公らしさがる。義貞は六波羅探題によって冤罪で投獄される。冤罪が明らかになると「探題さま、検断さま、それに俺を連行した石見彦三郎という方にわびを入れてもらいましょう」「人の言い分を何ひとつ聞かずにこんな...

南北朝時代の新田義貞を主人公とした歴史小説。本書の義貞は爽快感があり、物語の主人公らしさがる。義貞は六波羅探題によって冤罪で投獄される。冤罪が明らかになると「探題さま、検断さま、それに俺を連行した石見彦三郎という方にわびを入れてもらいましょう」「人の言い分を何ひとつ聞かずにこんな仕打ちをされて、黙って引き下がれるか」と主張する(94頁)。冤罪を有耶無耶にしがちな日本社会で義貞の台詞は輝いている。 私は義貞にはパッとしないイメージを持っていた。皇国史観では忠臣・ヒーローと持て囃されたが、逆に皇国史観が否定されて久しい。吉川英治『私本太平記』のイメージが強い。同じ源氏一門の足利氏に対抗意識を抱いているが、足利氏は歯牙にもかけていないほど差がある。同じ南朝の忠臣とされる楠木正成は後醍醐天皇の政治に批判的視点も持つように描かれることが多い。これに対して義貞がそのように描かれることは乏しい。

Posted by ブクログ

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