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最悪の将軍 集英社文庫
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最悪の将軍 集英社文庫

朝井まかて(著者)

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最悪の将軍 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2019/10/18
JAN 9784087440348

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最悪の将軍

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商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから通説の綱吉像が見られると思いきや 主人公に配慮した「理想の政治を想う将軍綱吉」 つまり民は国の本、を実践している・・・御台所 信子との穏やかな様が良い読後感になっている

Posted by ブクログ

2024/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読む前から読者の読む気を削がすほどの悪評芬々の犬公方綱吉は子のない兄である4代将軍の後を継いで5代将軍となった。 綱吉は優れた政治を行ったにも関わらず、犬公方などと不名誉な名で歴史に残っている。生類憐れみの令というものが、権力者への恐れと忖度故に歪んだものとなったのか、そこのところもよくわからない。後世より「最悪」と「断罪」される将軍綱吉の光と影を見せてくれる。

Posted by ブクログ

2024/01/18

五代将軍綱吉と言えば、生類憐みの令で、評判が良くないのは広く知られているところ。 その時代と、綱吉の真意は? 新たな角度から描いた作品です。 五代ともなれば世は穏やかで繁栄しているというイメージがありましたが。 当初はそういう空気でもなく、過渡期だったのかもしれない。 将軍にな...

五代将軍綱吉と言えば、生類憐みの令で、評判が良くないのは広く知られているところ。 その時代と、綱吉の真意は? 新たな角度から描いた作品です。 五代ともなれば世は穏やかで繁栄しているというイメージがありましたが。 当初はそういう空気でもなく、過渡期だったのかもしれない。 将軍になるとは思わずに育った綱吉は勉学好きで、理想主義者。 戦国時代の荒々しさが残る世の中を憂い、命の大切さを説こうとしていた。 動物愛護の精神まで先取りした先駆者だったのではないかという。 そんな彼を理解していたのが正室の信子。公家の出で教養はあるが、大らかで形式ばってはいない女性。 生類憐みの令は、跡継ぎに恵まれない綱吉が、母親の干支である犬を大切にすることで子が出来ると信じたという、今から見ればマザコンで、迷信に振り回されたという印象がありましたが。 実は夫婦睦まじく、自立していたイメージに塗り替えられていて、感じよく読めます。 ただそれが史実だったのかどうかは‥ 極端な政策に、人心を読めない面があったのは、否定できないところではないかと。 その辺はガーッと通り過ぎていく描き方でした。 御台所との関係も、仲がいい時期はあったかもしれないが、結末は悲劇に終わった説の方が説得力あるような気がします。 ただ綱吉本人が本心目指したものは、高邁な理想だったのかもしれない。それはあり得ることでしょう。 将軍の立場の難しさ、それは端からはわからないこと。 政策も施行への段階のどこでどう歪んでしまうか。 今も昔も、上に立つ者は意外と辛い?!

Posted by ブクログ