みんなにお金を配ったら ベーシックインカムは世界でどのように議論されているのか？

アニー・ローリー(著者), 上原裕美子(訳者)

• 販売会社／発売会社: みすず書房
• 発売年月日: 2019/10/11
• JAN: 9784622088448

商品レビュー

2023/12/30

まとめると、
AIに仕事を奪われる！だからベーシックインカム。
黒人は差別されるからベーシックインカム。
女性は大変だからベーシックインカム。
多様性大事！ベーシックインカム。
財源は防衛費削減と米国債発行とロボット税。

「ベーシックインカムは世界でどう議論されているか」というサブタイトルだが内容と相違している。特定のイデオロギーに基づいた米国限定ベーシックインカム推進本。

貧困層の計画的なお金の使い方については以前に読んだ「最底辺のポートフォリオ」のほうが客観的に詳しく書かれていて勉強になった。

2023/08/17

近年の安っぽいラッダイト運動や悲観的な状況を羅列し、それらはすべてベーシックインカムで解決できるのに、と章末にちょっと書く。その繰り返し。
そんなことには絶対にならない。

2023/07/31

「あ〜お金降ってこないかな〜」なんて言葉は、同僚や友人との飲み会などで、誰かしらが発している言葉だと思う。それが現実となる「ベーシックインカム」について、一度くらいちゃんとした本を読んでみるかと思い、大型書店に行って表紙がおしゃれな本を買ってみた。中身は正直なところとっつきやすいものではなく、世界各地でベーシックインカムをやってみた例と、それを受けての筆者の気づきが書かれている。
結局人は働くことで社会と繋がることができ、それに喜びを感じるので、ベーシックインカムを導入してもみんな遊んで暮らす、というふうにはならないみたいだ。
自分も、仕事は辞めない気もする。週5日、8時間働くからこそ、それ以外の時間でやることが楽しいような気もするし。