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世界標準の戦争と平和 初心者のための国際安全保障入門
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世界標準の戦争と平和 初心者のための国際安全保障入門

烏賀陽弘道(著者)

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世界標準の戦争と平和 初心者のための国際安全保障入門

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 2019/10/11
JAN 9784594082338

世界標準の戦争と平和

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商品レビュー

4

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2023/04/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

地政学にも触れつつ、日本を中心とした安全保障問題について解説している。 本書サブタイトルは初心者のための国際安全保障入門となっている。 あとがきに記されているが、著者はspecialistではなく、educatorで在りたいという。内容、書き方からしてもその志が一貫されているように感じた。 日本における議論を見ると安全保障=軍事という認識がある。しかしこれは誤解であり、安全保障政策とは経済・外交なども含めた包括的なものであり軍事はその中の1ジャンルに過ぎないという事を説いている。 繰り返し登場し印象的だったのは、ビッグピクチャーという物事の捉え方。 多国間、多層的、長い時間軸、といったで大局的視点で事象を分析する、という事。 ケーススタディとして尖閣諸島問題を取り上げている。実際の新聞記事や政府発表の内容、過去の経緯を紐解いてどのような状況となっているか解説されており、分かりやすい。他の国際・安全保障問題を読み取る際にも役立つと感じる。 第4章冒頭に国際セキュリティ問題を考えるときに必要な思考が箇条書きで示されている。詳細は本書内容にあるとおりだが、エッセンスがまとめられていて有益だと感じた。 (A) リスクを見積もる時、自国政府の公式声明や公式文書、報道発表だけに依存してはならない。 (B) 自国政府の公式声明や公式文書、報道発表だけに依拠した報道や論考、主張は警戒する。鵜呑みにせず疑う。 (C)100年単位、世界地図単位のビッグピクチャーから現実を見る。 (D) 自国の視点だけから考えていてはいけない。 相手国の視点から見れば、同じ現実でもどう見えるのかを考える。 (E) シグナリングを見落とすな。 (F)国際関係は異文化交流である。 自国の価値観で他国の行動を評価予測してはならない。 (G)事実と願望を混同してはならない。 (H)外政と内政は連続して一体である。 (I) 2国間での政策は、他国との関係にも影響する。世界は2国間ではなく多国間で成り立っている。 (J) 安全保障政策はベネフィット・ロスの差し引きである。 (K) 「好き嫌い」「善悪」「勝ち負け」などの価値判断は現実の理解を邪魔する敵である。 (L)政策決定は多様なプレイヤーが参加する重層的なプロセスである。単層的な思考をしてはならない。

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2021/05/17

フリージャーナリストの烏賀陽弘道氏が若き時代にアメリカの大学院で学んだ「地政学」。 国は支配者が変わればその行動も変わる。しかし、その国を取り巻く海と陸地の構成は変わらない。国は常に他国との地理的な位置関係と、資源を運ぶ海路の環境を無視することができない。 アメリカも、ロシアも、...

フリージャーナリストの烏賀陽弘道氏が若き時代にアメリカの大学院で学んだ「地政学」。 国は支配者が変わればその行動も変わる。しかし、その国を取り巻く海と陸地の構成は変わらない。国は常に他国との地理的な位置関係と、資源を運ぶ海路の環境を無視することができない。 アメリカも、ロシアも、中国もそこを基本に考え、動いている。 尖閣諸島についての政府の情報は正しいのか?新聞の記事は正確なのか? それらは嘘は言っていないが、地政学的には分析としては疑問が残る。 専門家はいるが、一般の日本人にあまり知られていない世界標準の考え方、「地政学」を解説してくれる一冊。

Posted by ブクログ

2020/07/30

Youtube「一月万冊」で紹介されていたので知った。ちなみに烏賀陽さんはツイッターで大分前からフォローしていた方で、カエルのアイコンの時々ふざけたことを言う男性というイメージだった。動画で初めてご本人を見て、思ってたより年配の印象だったけど、実は私とそこまで年齢は変わらないので...

Youtube「一月万冊」で紹介されていたので知った。ちなみに烏賀陽さんはツイッターで大分前からフォローしていた方で、カエルのアイコンの時々ふざけたことを言う男性というイメージだった。動画で初めてご本人を見て、思ってたより年配の印象だったけど、実は私とそこまで年齢は変わらないので、きっと人のことは言えない・・。動画では(も?)かなりふざけたことを仰ってるが、いろいろこれまで考えてきたこともないような気付きをもらったので、これは少し政治について学ぼうと思ってる自分にとってはマストだと思って探して借りてきた。 堅そうな表紙を見て、理解できるか正直不安だったけど、「初心者のための国際安全保障入門」というサブタイトルの通り、かなりかみ砕いて書いてあるので、私でもあらかた理解できた。高校生・大学生にも読んでほしいと思うけど、近現代の歴史に疎いと、少し難しく感じるかも?私も歴史は得意な方ではないけど、平成になったときは既に大人だったので、ある程度のところは習ったことというより自分で体験してきた時代だもんね。 大人になってから戦争だとかについての本も少し読んだけど、地政学的に見た戦争の構図という見方はできてなかった。あまりにわかりやすく思えてしまったので、これはこれで気をつけなきゃならないと思う。けど、とにかく「なるほど」と。 ベネフィットロスの考え方は、普段やっている「利点欠点」の考え方に似てて、しかも有意義に思えた。いろんなことでやってみよう。 今とにかく、いろんなことについていろいろ考えなきゃと思ってるので、動画も見つつ、他の烏賀陽さんの本も読まなきゃ・・。あ、安富さんのも。

Posted by ブクログ

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