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セロトニン
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セロトニン

ミシェル・ウエルベック(著者), 関口涼子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2019/09/26
JAN 9784309207810

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商品レビュー

3.7

21件のお客様レビュー

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2024/01/10

ウエルベックによる2019年の作品。訳者解説にあるように、『服従』で描かれたイスラムへの改宗では解決できず、また性への逃走によっても解決できないほどに悩みを抱えて袋小路に陥ってしまった主人公による人生からの蒸発、死への逃走。 フランスの農業従事者は2日に1人という。それほどまでに...

ウエルベックによる2019年の作品。訳者解説にあるように、『服従』で描かれたイスラムへの改宗では解決できず、また性への逃走によっても解決できないほどに悩みを抱えて袋小路に陥ってしまった主人公による人生からの蒸発、死への逃走。 フランスの農業従事者は2日に1人という。それほどまでに自由貿易やEUの東欧への拡大へのインパクトが大きいわけでその意味ではまだ日本は守られているといっていいのかもしれない。黄色ベスト運動とか全く理解できなかったけど、ここまでかと思うと理解できなくもない。 夏と冬の長いバカンスもリア充ではない人たちには社会的関係性の欠如を痛感させられるつらい時期というのも逆説的で日本とは異なるつらさがある。 それにしてもここまで希望がないかといえばそんなことはないと思いたく、事実ウエルベックも生きてかきつづているわけだし、本当はそこを掘り下げるべきなのかとも思う。

Posted by ブクログ

2022/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上流階級のセックスが全てだったフランス人おじさん。 加齢とともに性欲減少になってきた時期に、若い日本人彼女の「不倫」が発覚し、それをきっかけに現実社会から蒸発、放浪の旅に出ます。 放浪の中で、過去に関係を持った女性達のことを思い出し、その中で女性を真っ直ぐに愛した日々があったことに気づき、愕然とします。 幸せって何なんでしょう。シンプルだけど抽象的で何をどう考えたらいいのか。考えれば考えるほどこんがらがってきて、結局途方にくれてしまいます。 でも、シンプルに、 愛する信頼できる人とつながり、その人を愛すこと やっぱりそれだったんすね、セックス大好きおじさん。 幸せは、若い時にはなかなか認識することができません。幸せは、かつてあったものという形で私たちの認識にたどり着いて、失われた時にようやくそれが幸せだったと気づきがちです。 なんでかというと、若い時は残念ながらものごとを知らず、未来はもちろん一度たりとも経験したことはなく、精度の高い未来予測の方法はどこにもなく、若さは漠然と未来に希望を持たせる傾向があるからです。 特にお金とか地位とか名誉とかを幸せと勘違いしがちですが、そんな「幸せな」人でも、不幸を感じているんですよね。 私たちが幸せに過ごすためにできることは一体なんなのでしょう。愛すべき人を愛し続けるためにはどうしたらよいのでしょう。 素敵な相手がいたらとにもかくにも結婚してしまう。 お酒は控える。自分の信念に凝り固まりすぎない。神の恩寵を受けられることを祈る。 少なくとも、頭の良さ、育ちの良さ、知識、実務力、経済力といった世間で羨望の対象とされるものは、いやはや幸せを掴んで離さないためにはそんなに大した役にも立ちそうもありません。 私は今が幸せだと思えているのか、幸せと寄り添って歩んでいけるのか、失った幸せはまたこの人生に現れるのか。 旅はまだ続く。

Posted by ブクログ

2021/12/14

先進国の第一次産業の袋小路、自発的蒸発、引きこもり(フランス語でも”Hikikomori”なのだとか)を通じて救いようのない孤独を募らせていく主人公を描くが、これはセックスを中核に置いたロマンチックな幸福を至上のものと考える西洋的価値が敗北していく様を示すものに思える。 ウェルベ...

先進国の第一次産業の袋小路、自発的蒸発、引きこもり(フランス語でも”Hikikomori”なのだとか)を通じて救いようのない孤独を募らせていく主人公を描くが、これはセックスを中核に置いたロマンチックな幸福を至上のものと考える西洋的価値が敗北していく様を示すものに思える。 ウェルベックの最新作は『服従』や『プラットフォーム』のようなネガティブなカタルシスさえ提示しない。さて、これからどこへ向かうのか、かえって楽しみですらある。

Posted by ブクログ

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