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貸し切り混浴【ずっとしたいの】 はげまし兄嫁となぐさめ義母 フランス書院文庫
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貸し切り混浴【ずっとしたいの】 はげまし兄嫁となぐさめ義母 フランス書院文庫

音梨はるか(著者)

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貸し切り混浴【ずっとしたいの】 はげまし兄嫁となぐさめ義母 フランス書院文庫

定価 ¥763

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2019/09/24
JAN 9784829643952

貸し切り混浴【ずっとしたいの】 はげまし兄嫁となぐさめ義母

¥385

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2019/10/13

愛情に満ち溢れた前半と肉弾戦が連続する後半

2018年4月にデビューした作者の3作目。ヒロインを2人に絞り、兄嫁をメイン格に据えることで主人公との心と体の交わりがじっくり描かれている。舞台は旅先の旅館であり、露天風呂を交えたシチュエーションも良い。 結婚を間近に控えながら婚前旅行をドタキャンされ、つまりはフラれてしま...

2018年4月にデビューした作者の3作目。ヒロインを2人に絞り、兄嫁をメイン格に据えることで主人公との心と体の交わりがじっくり描かれている。舞台は旅先の旅館であり、露天風呂を交えたシチュエーションも良い。 結婚を間近に控えながら婚前旅行をドタキャンされ、つまりはフラれてしまった傷心の主人公(25歳)。これを励まし、慰めるべく旅行のキャンセルはせず、代わりに兄嫁(28歳)が同行する展開である。初日から2日目と日程を消化しながら義弟たる主人公を励まそうとする兄嫁だが、不意のハプニングから体をも通わせ、次第に心をも通わせていく。夫への罪悪感は覚えるのだが主人公可愛さもあって受け入れ、互いに求め合う程に高まっていく過程が兄嫁の視点を中心に、丁寧に描かれている。 こうした前半は、読んでいて心地の良い、非常に愛情深いストーリーに感じた。しかし、2人を追いかけて旅先に突如現れた義母が後半の色を変えていく。主人公から見ても兄嫁から見ても姉のような近い年齢(34歳)の義母は序盤の印象に反して官能的に大らかなのである。 自分も義息を励まし慰めると交わりを望み、主人公も母子プレイのごとき甘えっぷりを見せ始める。これもまた兄嫁の客観的な視点で描かれている。そして、義母の呼びかけで交代したり、義母と百合っぽく振る舞ったりと様々なポジションチェンジが行われる。主人公に侍るだけの3Pではない、くんずほぐれつの様相それ自体は悪くないが、好みによっては淡々と読み進めてしまうパートになるかもしれない。それでも義母の登場以来、何かと押され気味だった兄嫁が負けじと頑張るところもあって、まぁ、要するにご奉仕合戦へと至る肉弾戦のような後半である。 しかし何でまたこうまで主人公に肩入れするのか?となるが、兄嫁は兄嫁で、義母は義母で、心に傷を負う出来事を抱えており、主人公の傷心が他人事とは思えない理解と寛容があり、実は2人とも主人公との交わりを通じて逆に励まされ、慰められている。主人公とヒロイン達の双方が互いに癒し合う、その優しさが根底に流れているのである。ただ、義母と兄嫁の傷心の理由が同じというのは悪くはないのだが今一つの捻りというか、異なる理由だったならばモア・ベターであろう。 義母の最後の言動にはもしや?と思わせるところがあって、旧作でよく描かれたような切なさ・哀しさを示唆するかの雰囲気も醸されているのは逆に新鮮な気もする。何が何でもハッピーなハーレムエンドばかりが結末ではないことを、これを最も推進してきたフランス書院文庫の作品で読めたのは意外な面白味を感じさせたと判断したい。

DSK