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色彩
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阿佐元明(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2019/09/18
JAN 9784480804891

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商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

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2024/02/13

塗装やで元ボクサーの主人公と美大卒の加賀くん。 経歴や題材には興味を持てないと思ったんだけどとてもいい読み心地だった

Posted by ブクログ

2022/08/16

回りくどい難解な言い回しがなく、大衆小説として素直に読み進めた。展開が予測されがちなストーリーではあったが、読み物としては良かったかと。

Posted by ブクログ

2021/11/20

主人公は親方含め三人という小さな塗装会社で働く千秋。妊娠中の亜佐美と所帯をもつ青年である。そんな千秋には、ボクシングで新人王に輝き日本ランキング一位にまで登りつめながら引退した過去があった。 平穏な日々を過ごす千秋が務める塗装会社は、競合する他社の廃業などによって受注が増えたこ...

主人公は親方含め三人という小さな塗装会社で働く千秋。妊娠中の亜佐美と所帯をもつ青年である。そんな千秋には、ボクシングで新人王に輝き日本ランキング一位にまで登りつめながら引退した過去があった。 平穏な日々を過ごす千秋が務める塗装会社は、競合する他社の廃業などによって受注が増えたことから新人を四月から雇い入れることを決める。そこに募集してきたのは芸術の専門学校を卒業したばかりの加賀という華奢な青年だった。久しぶりの新人加入に浮き立つ親方と同僚の高俊とは対照的に、千秋は当初から絵を諦めたという加賀くんに違和感をもつ。職場やプライベートをとおしてやや常識外れな加賀くんの言動を知るにつれ、さらに説明しがたい不快感を募らせていくのだった。 約220ページ。文字サイズと会話文・改行が多めのため実質的な文字数は少なく、ボリュームとしては短めの長編といったところ。物語を牽引するのはやはり塗装会社の新人として加入する加賀くんの存在で、千秋をとおしてみる彼の不快さ・不自然さが上手く描かれている。そのため、加賀くんがストーリーにどのような影響を与えるのか、加賀くんがどのような人物なのかに常に興味をそそられる。 読み終えて、千秋が加賀くんに感じていた違和感に納得させられる。市井にあって普通の日常を生きる多くの人々のために送られた小説といえるだろう。作中の演出でとくに印象的だったのは、加賀くんの描き方以外にも、千秋夫妻の不和の一場面や、親方の娘で中学生である彩香の一部の言動、不愉快な顧客など、端々に漂わせられた不穏なシーンの巧妙さだった。そのあたりの巧みさもあって、中盤頃までは実際の本作の結末とは全く違った結末も想像させられ、先の展開を楽しみに読むことができる作品だった。

Posted by ブクログ