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商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2025/01/04

阿衡の紛議が詳しい。先に読んだ本では「道真が基経に宛てて書いた文書が紛議解決につながったことから、宇多天皇は恩義を感じ、道真を重用した」とあったが本書はその説を否定する。道真が書を書いた時点で紛議は解決に向かっていたと。 そうなると宇多天皇による道真重用の理由はなんであったのか、...

阿衡の紛議が詳しい。先に読んだ本では「道真が基経に宛てて書いた文書が紛議解決につながったことから、宇多天皇は恩義を感じ、道真を重用した」とあったが本書はその説を否定する。道真が書を書いた時点で紛議は解決に向かっていたと。 そうなると宇多天皇による道真重用の理由はなんであったのか、ここは今ひとつわからなかった。ただ、後世は物事の起因にあからさまなロジックを求めてしまうが、当人達にしてみれば、単純に優秀だからとか人柄が好いたとか、率直な理由なのかもしれない。 ともかく、譲位した後も宇多上皇が道真と親密であったことが、醍醐天皇・時平と宇多上皇・道真との間に溝を深めてしまった…と本書は言う。 「色々宇多上皇のせいでは…」と思いながら読み進めていたら本書ではっきりと「後年の道真は宇多上皇に振り回された」と書いてあってもう。 儒家として異例の出世を遂げた道真。はやくから、周囲の妬み嫉みによる嫌がらせを受けていたらしい。 そして、再三、「家柄が分不相応」などの理由で大臣職の辞退を申し出るも却下される。そこから急転直下の左遷。 曰く「寒門出身なのに調子に乗って醍醐天皇を廃する目論見を立てた(意訳)」 さすがにひどい。 ただ本書は左遷前後の背景は詳しくなく、醍醐天皇や時平の思惑などはさっぱりわからなかった。 「時平がライバルである道真を追い落とした」「時平は悪役」というのが従来の一般的なイメージなのかなと思っていたが本書はあまりそのイメージに与しない。

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2023/02/27

菅原道真は、日本三大怨霊の一人で、太宰府に左遷されたことは知っていましたが、それ以外は知りませんでした。 この本を読んで、菅原道真の太宰府に左遷される前のことがよくわかりました。 菅原道真は、漢詩が得意でした。

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2022/07/30

学者、学問がどうしても政治と接触を持つ時代。枕草子もそうだけど道真公に限らず知的能力の高い名の残らない人々が沢山こぼれ落ちていったんだろうと感じる。 道真公縁の神社に行っても和歌が紹介されているけど、むしろ漢詩人との事。男性や公的な場は漢文中心だから当たり前だけれど、詠まれた漢詩...

学者、学問がどうしても政治と接触を持つ時代。枕草子もそうだけど道真公に限らず知的能力の高い名の残らない人々が沢山こぼれ落ちていったんだろうと感じる。 道真公縁の神社に行っても和歌が紹介されているけど、むしろ漢詩人との事。男性や公的な場は漢文中心だから当たり前だけれど、詠まれた漢詩をはじめて読みました。 ある程度古い時代の日本を知ろうと思うと、どうしても手本としていた中国の話題に行きつく。そちらも知らないとなぁ。 道真公の愛した白居易の詩も知りたくなりました。

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