1,800円以上の注文で送料無料

菅原道真 の商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/03/06

菅原道真は、日本三大怨霊の一人で、太宰府に左遷されたことは知っていましたが、それ以外は知りませんでした。 この本を読んで、菅原道真の太宰府に左遷される前のことがよくわかりました。 菅原道真は、漢詩が得意でした。

Posted byブクログ

2022/09/25

道真は冤罪の和歌を詠んだ。 「あめの下のがるる人のなければや着てし濡れ衣干るよしもなき」 雨の降り続く天の下一面は乾いている所がないからか、冤罪の濡れ衣を乾かして晴らすこともできない。 道真の和歌と言えば「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」が有名である。しかし、...

道真は冤罪の和歌を詠んだ。 「あめの下のがるる人のなければや着てし濡れ衣干るよしもなき」 雨の降り続く天の下一面は乾いている所がないからか、冤罪の濡れ衣を乾かして晴らすこともできない。 道真の和歌と言えば「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」が有名である。しかし、「あめの下」の方が冤罪の無念がストレートに表現されている。

Posted byブクログ

2022/07/30

学者、学問がどうしても政治と接触を持つ時代。枕草子もそうだけど道真公に限らず知的能力の高い名の残らない人々が沢山こぼれ落ちていったんだろうと感じる。 道真公縁の神社に行っても和歌が紹介されているけど、むしろ漢詩人との事。男性や公的な場は漢文中心だから当たり前だけれど、詠まれた漢詩...

学者、学問がどうしても政治と接触を持つ時代。枕草子もそうだけど道真公に限らず知的能力の高い名の残らない人々が沢山こぼれ落ちていったんだろうと感じる。 道真公縁の神社に行っても和歌が紹介されているけど、むしろ漢詩人との事。男性や公的な場は漢文中心だから当たり前だけれど、詠まれた漢詩をはじめて読みました。 ある程度古い時代の日本を知ろうと思うと、どうしても手本としていた中国の話題に行きつく。そちらも知らないとなぁ。 道真公の愛した白居易の詩も知りたくなりました。

Posted byブクログ

2020/11/27

残された漢詩文を時期ごとに参照することで、道真の実像により迫る内容となっている。心情を推し量ることができる資料がこれほど残っている平安期の人物も珍しいのではなかろうか。読後、大体宇多天皇が悪いという気持ちに。

Posted byブクログ

2020/10/14

菅原道真。 あの学問の神様で、ゴロゴロ雷を従えて都を恐怖の渦に叩き落としたあの、菅原道真。 わたしは九州という菅原道真のお膝元(?)に住みながらあまりその生涯を知らなかった。 興味を持ったのは「応天の門」というコミック。 まだ文章得業生という学生の時代の菅原道真が、都で起こる事...

菅原道真。 あの学問の神様で、ゴロゴロ雷を従えて都を恐怖の渦に叩き落としたあの、菅原道真。 わたしは九州という菅原道真のお膝元(?)に住みながらあまりその生涯を知らなかった。 興味を持ったのは「応天の門」というコミック。 まだ文章得業生という学生の時代の菅原道真が、都で起こる事件を在原業平に協力しつつ解決する作品です。この菅原道真がまたすこぶる賢い。 確かに学問の神様だし、まあそうだよな、とは思いつつ、実際のところを知りたくなった。そんなとき、この「菅原道真」という本が目に入った。 菅原道真がなぜ左遷させられるに至ったのか。 そして、さらに菅原道真とは「詩人」なのか、「政治家」なのか、「官僚」なのか、「学者」なのか…。彼は有能で、様々な才能に溢れているが故の苦しみがあった。本書は道真の漢詩文も紹介しながら藤原基経との関わりや、讒言をして道真を陥れたという時平との関係についても丁寧に書かれている。とても分かりやすかった。 左遷されたあとの菅家については書かれていなかったのでどうなったんだろう?そこまで書かれていたらな!と思いました。 この流れで、怨霊信仰についても調べてみようかな~。 気になるな~。

Posted byブクログ

2020/09/13

とても読みやすくて面白い。 しかし読み終わるも、いくつか謎が。 ①道真が遣唐使派遣について再度議論を願った本当の理由はどこにあるのか ②時平が本当に首謀者なのか ③醍醐天皇からの左遷の命令が、急転直下すぎる、裏事情。 ④漢詩によまれるのは真情なのか。 など。 ⑤三善清行って…。 ...

とても読みやすくて面白い。 しかし読み終わるも、いくつか謎が。 ①道真が遣唐使派遣について再度議論を願った本当の理由はどこにあるのか ②時平が本当に首謀者なのか ③醍醐天皇からの左遷の命令が、急転直下すぎる、裏事情。 ④漢詩によまれるのは真情なのか。 など。 ⑤三善清行って…。 ⑥なぜ左遷されるここぞというときに残したのが漢詩でなくて和歌なのか。 てな感じです。 謎めきすぎて面白すぎる。

Posted byブクログ

2020/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漫画 応天の門、主人公 菅原道真 その繋がりで読んでます、まだ途中だけど残念、図書館へ返却でした(2020.7.11) そして2020.7.15読了 知ってるつもりというTVバラエティがあった 受験生ならだれもが世話になった?菅原道真の通史を新書で楽しめる 滝川先生は漢文や詩文に頁を割いてないと感想を言われたが、十分素人が満腹する内容でした 基経と存外良い関係だったのは、瀧浪貞子先生の著書で感じていたが、あの(アノ!)藤原時平とも直近まで不仲ではない事実が衝撃 醍醐天皇廃立事件首謀者として左遷されたが、道真は醍醐天皇には皇太子時代から手塩にかけて慈しみ共に朝廷を動かしてきた 誰が策謀したと言うよりも、複雑なうねりのような引きずり落とす力は自然発生でできたのか、その動きを作りだした人間がいたのか興味深い 従来の通説における詩文・漢文の読解も恣意的に流れているようで、等身大の道真の姿を拝見しつつ、数多いファクターを整理して人類最高峰の学識(そうでもないか)が排除されたのか、研究が進むことを祈る 894に戻そう遣唐使 でも、道真は897年時点でも「検討大使中納言従三位兼行民部卿左大弁春宮権大夫侍従」の肩書を名乗っていて、道真は遣唐使を廃止(中止)にしたかったのではなく、あまりにもプロセスを無視して拙速な決め方に異論を出したと知る

Posted byブクログ

2020/01/15

天皇に見出され右大臣に昇進。だが藤原氏に疎まれ無実の罪で左遷。学者、官僚、漢詩人と多才が故に悲劇の道を辿った平安貴族の生涯

Posted byブクログ

2019/11/23

序章 儒者世界にそびえ立つ家系―学問の家 第1章 苦学の日々―文章生、文章得業生から官僚へ 第2章 文章博士時代―父祖の跡を嗣ぐ 第3章 讃岐守時代―国司の政務と詩人意識 第4章 右大臣への道―宇多天皇の近臣として 第5章 万事皆夢の如し―大宰府への左遷 著者:滝川幸司(196...

序章 儒者世界にそびえ立つ家系―学問の家 第1章 苦学の日々―文章生、文章得業生から官僚へ 第2章 文章博士時代―父祖の跡を嗣ぐ 第3章 讃岐守時代―国司の政務と詩人意識 第4章 右大臣への道―宇多天皇の近臣として 第5章 万事皆夢の如し―大宰府への左遷 著者:滝川幸司(1969-、長崎県、日本文学)

Posted byブクログ