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関羽と霊異伝説 清朝期のユーラシア世界と帝国版図
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 名古屋大学出版会 |
| 発売年月日 | 2019/09/03 |
| JAN | 9784815809614 |
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関羽と霊異伝説
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関羽と霊異伝説
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中国・三国時代の武将関羽の神格化であり、今なお中華圏において絶大な人気を誇る神・関聖帝君(関帝)の霊異伝説について解説した書。関帝にまつわる伝説を多数の史料から収集、分析し、その構造の中に現れている王朝国家と宗教(民間信仰)の関わりを論ずる。 本書は、中国近世(とりわけ清朝)の王...
中国・三国時代の武将関羽の神格化であり、今なお中華圏において絶大な人気を誇る神・関聖帝君(関帝)の霊異伝説について解説した書。関帝にまつわる伝説を多数の史料から収集、分析し、その構造の中に現れている王朝国家と宗教(民間信仰)の関わりを論ずる。 本書は、中国近世(とりわけ清朝)の王権と宗教との関係を関羽信仰における霊異譚を題材として考察したものである。儒・仏・道の三教に跨る関羽信仰は、時の王朝国家との深い結び付きの下に展開していった。とりわけ明朝及びそれに続く清朝においては、王朝の軍事行動中に関帝が顕聖するという霊異伝説が数多く喧伝され、またそれに応じた封号の賜与や祠廟(関帝廟)の建立も盛んに行われた。本書はそうした王朝国家と関羽信仰の関係を関帝の霊異伝説の記述から読み解き、関帝の霊異伝説が如何なる目的意識の下に創出・宣伝されたのか、そして関羽信仰が近世王朝国家の中でいかなる役割を演じていたのかを論説している。そこから見えてくる関羽信仰の姿とは、霊異伝説・関帝廟などの多数の装置によって王朝国家と一般民衆を結びつけ、また王朝国家の世界観(関帝に護持される聖なる空間としての「版図」)を一般民衆に浸透させる機能を有する極めて政治的・軍事的なものであった。 地方志や碑文などに見える記述を丁寧に読み解き、それらの構造を分析してその時代背景を読み解こうとする手法は先に読了した朱天順『媽祖と中国の民間信仰』(平河出版社)を彷彿とさせる。元朝時代に関羽がチベット仏教の監壇として迎えられたこと、かの文禄・慶長の役を契機として朝鮮半島に関羽信仰が導入されたこと、そして清朝時代には関帝がモンゴルの英雄神ゲゼル・ハーンやチベット仏教の伽藍神ベグゼ・ジャムスランと習合されたといった興味深い話も多数載っており、近世における関羽信仰のダイナミズムを知ることが出来る一冊である。
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