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なぜ、それが無罪なのか? 性被害を軽視する日本の司法 ディスカヴァー携書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
発売年月日 | 2019/08/13 |
JAN | 9784799325445 |
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なぜ、それが無罪なのか?
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いかに日本の性犯罪に対する態度が緩いのか。法律が如何に甘いのかを改めて認識させられた。 実の父親が娘に性行為をして訴えられても無罪になる社会はどう考えても異常だ。 男性は女性が意に反する性行為をされた時に感ずる気持ちが分からないのではないか。どれほど傷つくことなのかを理解しない...
いかに日本の性犯罪に対する態度が緩いのか。法律が如何に甘いのかを改めて認識させられた。 実の父親が娘に性行為をして訴えられても無罪になる社会はどう考えても異常だ。 男性は女性が意に反する性行為をされた時に感ずる気持ちが分からないのではないか。どれほど傷つくことなのかを理解しないまま成長する男がほとんどだと思う。 真剣に教えなければ変わらない。行為の結果、相手が苦しむことを想像できるように教育することが大切と思う。 著者の言う通り、性についてアダルトビデオやらエロ雑誌から学んだ男どもの何と多いことか(私もその1人)。 これでは誤った認識しかないままの社会は変わらない。もっと大々的に誤解のない、皆が納得する論説が繰り広げられることを期待する。 ただし、本書内で用いられている.他の犯罪と安易に比較するスタンスは間違っていると思う。行為には其々に異なる環境要因が絡んでいるのだから。
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強姦の無罪判決が出るたびに、この本が話題になっていたので読んだ。 日本ではレイプを起訴して加害者を罰するのが呆れるほど難しいということがわかって、やるせない気持ちになる。 著者の文章が女性に寄り添っていることや、他の国の強姦の法律を見て少し慰められる。 が、日本の法律や男性の認知...
強姦の無罪判決が出るたびに、この本が話題になっていたので読んだ。 日本ではレイプを起訴して加害者を罰するのが呆れるほど難しいということがわかって、やるせない気持ちになる。 著者の文章が女性に寄り添っていることや、他の国の強姦の法律を見て少し慰められる。 が、日本の法律や男性の認知の歪みには不安しか感じなかった。どう考えてもおかしいでしょう。
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何というか……、本当にタイトル通りの本だなあ、という感じです。実際の性行為に暴力や脅迫、証言などがあっても有罪どころか起訴にすら至らない性犯罪が、野放図にあるという事実は、ただただ衝撃です。 2019年の3月、自分の娘に数年間にわたり性的虐待を繰り返した父親に、無罪判決が下され...
何というか……、本当にタイトル通りの本だなあ、という感じです。実際の性行為に暴力や脅迫、証言などがあっても有罪どころか起訴にすら至らない性犯罪が、野放図にあるという事実は、ただただ衝撃です。 2019年の3月、自分の娘に数年間にわたり性的虐待を繰り返した父親に、無罪判決が下されたというニュースがありました。詳しい起訴の内容はこの本を読むまで知らなかったのですが、親という立場を利用し、あざができるほどの暴力を娘が小学生の頃から振るい、中学二年からの5~6年間は性行為まで強いるという、鬼畜なものでした。 さらに衝撃的なのが、そうした起訴内容を裁判では事実として認定しながらも、判決は「娘は著しく抵抗できない状態だったとは認められない」として無罪判決だったということです。これが無罪だったら、世の中の性犯罪の9割9分無罪だろ…… この根拠となった刑法の要件というのが、100年以上前に作られたもの。もはや時代に合ってるとは思えない法になぜこだわるのか、理解に苦しみます。 ただ一方で、自分の中の「性」への考え方を改める必要も感じました。この本の中で取り上げられた事例の一つに、財務官の女性記者へのセクハラ問題があります。その財務官の発言も相当気持ち悪いし、麻生大臣の「セクハラ罪という罪はない」という発言も「ええ……」とは思ったものですが、でも心のどこかで、 「女性記者が一人で取材に行くってことは、少なからず『性』を武器にして取材する心づもりはあったのではないか」という考えも当時ありました。 でも、こういうイメージってたぶん小説や、マンガ、映画などといった「女スパイ」のイメージから来てたんだろうな、と読み終えた今は思います。そんな歪んだイメージが積み重なった結果が、先に書いた無罪判決と、置き去りにされた被害者たちなんだろうな、という気がします。 この本で紹介されている海外の事例では、同意のない性行為は禁止されている、であるとか、親や教師などの立場を利用した性暴力は犯罪と明記しているであるとか、またそれ以前に、子供の頃から性教育に力をいれているであるとか、自分も含めて日本の現状が情けなくなるような数々の事例があります。 元TBS記者の山口敬之氏とジャーナリストの伊藤詩織さんの裁判についても、この本には収録されています。読めば読むほどに、伊藤さんの勇気と覚悟を感じます。これを読むと、確実に潮目は変わってきているようにも思います。 自分もそして社会や司法も変わるタイミングというのは、確実にきているはずです。被害者の方の怒りや無念、そして表に出ることのなかった悲劇と叫びをなかったことにしてはいけないと、強く思いました。
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