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至誠の残滓
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至誠の残滓

矢野隆(著者)

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至誠の残滓

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2019/08/26
JAN 9784087711912

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商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2021/03/06

地続きの短編集みたいな感じだったので間が開いてしまっても読みやすかった。個人的にはあの展開なら斎藤一の葛藤を掘り下げて欲しかったなぁの気持ち。 佐之助は快男児、ということばが似合うねぇ。あけっぴろげでまっすぐ。

Posted by ブクログ

2020/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

御一新後の東京。 名前を変えて、古道具屋の店主になった原田左之助。 鳥羽伏見の戦いで、近藤、土方から死んだ事にされ、この後を見届けよと言われ、生きてきた山崎丞。 会津から斗南を経て、今では警察官として生きる斎藤一。 新しい政府とのボロボロの縄で繋がってしまった斎藤から、彼らの誠が再度、試される。 面白いかったです。こういう見方もあるのかと。 歴史は勝者のもの、ですが、敗者もまた前を向いて、牙を剥くことがあってもいいと思うのです。 原田さんはやはり割と皆さん、イメージが近いですね

Posted by ブクログ

2019/09/22

鳥羽伏の敗戦後、彰義隊と共に上野の戦いに残った原田左之助、会津まで下り会津戦で戦った斉藤一、土方と共に最後の函館戦まで同行した山崎丞の元新選組の3人が時代の変わった薩長の重鎮が政権を握る生き難い明治を生きる姿を描く。 原田は松山勝として上野の戦いで世話になった古物商の病弱な娘を妻...

鳥羽伏の敗戦後、彰義隊と共に上野の戦いに残った原田左之助、会津まで下り会津戦で戦った斉藤一、土方と共に最後の函館戦まで同行した山崎丞の元新選組の3人が時代の変わった薩長の重鎮が政権を握る生き難い明治を生きる姿を描く。 原田は松山勝として上野の戦いで世話になった古物商の病弱な娘を妻とし商いを継ぎ、斎藤は藤田五郎とし会津出身の妻と子と共に警官、山崎は高波梓として文屋を生業として其々生きる。3人は其々の立場で維新後、長州閥とし政権を握る伊藤博文、山形有朋と王政復帰を願う公家らとの政争に不本意ながら裏で色々な柵の中関わりを持つ。特に斉藤、山崎の柵は強く山形の裏の仕事を担う、原田は無骨一辺倒で昔からの犬猿の間の斉藤と袂を分かつも過去の同志の繋がりは強い。最後は義に生きる3人は、志を共に山形を裏切る。 フィクションだが、新選組のファンとしては維新後に長州閥に一泡吹かせる内容は、矢野さんの文体と相まって面白く読めた。

Posted by ブクログ