1,800円以上の注文で送料無料

我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの ブルーバックス
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの ブルーバックス

藤崎慎吾(著者)

追加する に追加する

我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの ブルーバックス

定価 ¥1,210

385 定価より825円(68%)おトク

獲得ポイント3P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

10/3(木)~10/8(火)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2019/08/22
JAN 9784065167786

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

10/3(木)~10/8(火)

我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの

¥385

商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/01/16

生命とは何か、これを問うやり方の一つとして、人工的に作り出してみるというアプローチを紹介することを入り口に始まる本書ですが、細胞の中はどう出来ていて、どの様に動いているのか、基礎的な解説をしっかりカバーしつつ、一般人の感じる生死観や法学的な誕生や死に関する解釈、果てはアニミズムや...

生命とは何か、これを問うやり方の一つとして、人工的に作り出してみるというアプローチを紹介することを入り口に始まる本書ですが、細胞の中はどう出来ていて、どの様に動いているのか、基礎的な解説をしっかりカバーしつつ、一般人の感じる生死観や法学的な誕生や死に関する解釈、果てはアニミズムやアートとの関係性に触れ、今暮らしている私たちを取り巻く生命観を俯瞰。 生命が惑星上に出来てくる過程を遡り、生命以前のアミノ酸などがどうやって生命的なものになっていくか、さらには、どうして地球上の生命を構成するアミノ酸は左側の鏡像異性体ばかりを使う偏りがあるのかという謎から、宇宙空間での紫外線などの円偏光が理由ではないかという仮説が紹介されます。宇宙全体としては、右回りの円偏光と左回りのものは同じだけあり、宇宙のどこかには右側鏡像のアミノ酸からなる生命がいてもおかしくはないという。 生化学の教科書の様にはならず、生命、化学、物理、哲学、社会、法学、美学などの分野を一気にクロスオーバーして語られる本書は、なかなか刺激的で面白かったです。

Posted by ブクログ

2022/09/05

https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000086341

Posted by ブクログ

2022/08/14

教科書的、ザ・科学的な内容なのかと思いきや、さすがSF作家。読み物として面白く、素人でもするする読み進められた。 ありがたいのは、論理構成がきっちりしていて、丁寧すぎるほどに丁寧で、私たち読者を迷子にすることなく、道案内してくれること。そして、先端技術の紹介をしつつも、セントラル...

教科書的、ザ・科学的な内容なのかと思いきや、さすがSF作家。読み物として面白く、素人でもするする読み進められた。 ありがたいのは、論理構成がきっちりしていて、丁寧すぎるほどに丁寧で、私たち読者を迷子にすることなく、道案内してくれること。そして、先端技術の紹介をしつつも、セントラルドグマ、膜構造、エネルギー通貨ATP、シグナル配列など、気づけば分子生物学の基礎項目が結構カバーされている(当たり前?)。 本書は分野的には「合成生物学」であり、一から生命を作り出そうとする人たちを紹介している。彼らの目的は、生命を理解すること。これは、観察や解剖だけからわかることには限界がある。一からつくりだすことができたとき、ようやく理解できたことになるのではないか、という考え方が背景にある。 本では、「我々は生命を創れるのか」という問いの答えを見つけるべく、「そもそも生命の起源とは?」「生きてる」ってどういうこと?「生き物」とは?「生命とは?」「死とは?」というようなことを順を追って考察していく。 面白いのは、これらの問いに対し、いわゆる生物学的な研究内容だけではなく、一般人へのアンケートなども用いながら、私たちの感覚も織り交ぜた答えを導き出そうとしている点。確かに、これらの問いは、実験やシミュレーションからだけでは解けないし(第一章では、私たちがいつ「生命」になったのか、という身近な問いですら、その社会的時代的背景によって大きく異なり、法律や科学を持ち出してみてもその解釈は揺れていることを紹介している)そうやって導かれた解答が、私たちの感覚とかけ離れていては、結局意味がないものである。本書で紹介されている研究者は、「社会的な影響や文化的な意義をも含んだ、「メタな」研究」をしている方たちである。 科学の話だけど、社会的で、哲学的。読んだ後にじわじわきて、ついもう一回読んでしまった。 以下メモ---------- 生命の起源の議論:近年支持されていたのは「海底熱水噴出域で生まれた」説。熱水の中にはメタンやアンモニアなどの物質が含まれており、またマグマからの熱というエネルギーがあるから。ただ、あまりに高温環境で、有機物は分解されてしまうのでは、という批判もあり、宇宙説、大気説、潮溜りや温泉説も根強い。 生命の出発点の議論:RNAワールド説?(核酸のRNAが起源)、プロテイン説、リピッド(脂質)ワールド説(ベジクル(脂質二重膜の袋)が発生し、たまたまあったRNA的なものを取り込んだ)、がらくたワールド説など 面白かった考え方 「何にシンパシーを感じるか」:生命か生命でないかの考え方。 「生」や「死」は文化や時代背景、特定の対象と自分との関係性などの中で形作られる、生命性が宿るような、柔らかいもの。だから、科学者でも考え方は一貫していないもの。 ・「これやばいんじゃないか」と人を思わせられたら、それは生命でいいんじゃないか(→「チューリングテスト」に似ているもの。:コンピュータが人間並の知能を得たかどうか判定するために、アラン・チューリングが考えた方法。目隠しで機械と対話した人が、相手を同じ人間とみなすかで判定するもの) ・アーティストでもある岩崎秀雄教授が作った慰霊碑の考え方。人口生命の塚を作ることで、結果的に人口生命はあったことを追認させる。「後づけ」で認める、認めさせる。 ・生命は「スーパーコンセプト」:歴史とともに人間の生命観は移り変わっている。かつては「神」がスーパーコンセプトだった。今は「生命」が人類に残された最後のスーパーコンセプトではないか。いつかは「生命」という概念が消失することさえ、ありうるかもしれない。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品