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モンテーニュ 人生を旅するための7章 岩波新書1786
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モンテーニュ 人生を旅するための7章 岩波新書1786

宮下志朗(著者)

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モンテーニュ 人生を旅するための7章 岩波新書1786

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2019/07/20
JAN 9784004317869

モンテーニュ

¥550

商品レビュー

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2026/04/26

旅と日記が好きなので岩波文庫「モンテーニュ旅日記(上)」を購った。詳細な訳注はあるものの、(上)には解説はなかった。モンテーニュの人生と旅の目的とその他幾つかが、謎のままでは流石に読み難く、同書翻訳者宮下志郎氏の著した岩波新書があると知り紐解いた。 当てが外れた。 旅は旅でも「...

旅と日記が好きなので岩波文庫「モンテーニュ旅日記(上)」を購った。詳細な訳注はあるものの、(上)には解説はなかった。モンテーニュの人生と旅の目的とその他幾つかが、謎のままでは流石に読み難く、同書翻訳者宮下志郎氏の著した岩波新書があると知り紐解いた。 当てが外れた。 旅は旅でも「人生を旅するための」モンテーニュ著書「エセー」解説本であった。まぁ、それでも少しは旅の解説はしていたのだが。 16世紀末、日本では豊臣兄弟が鳥取城や高松城を攻めていた頃、モンテーニュは南仏モンテーニュ村の有力者の城主であり、ちょうど人生最大の旅に出ている時だった(1580-81年)。「エセー」初版刊行直後である。旅のおわりに、彼はボルドー市長に推挙され、四年目に一応退いている。あとはひたすら読書とエセー執筆の日々。 結局は堀田善衛ではないけど『城館の人』(集英社文庫)だったのだ。類まれな古典への教養、そして13年勤めた高等法院判事の経験など買われ、仏王からも頼りにされるけど、本人は隠居したつもりである。ざっくり言えば、「エセー」はエッセイというジャンルの元祖。近代哲学の父、パスカル(「人間は考える葦である」)や仏革命を準備した思想家、ルソー(「社会契約論」)にも影響を与えたらしい。 宮下さん自ら訳した「エセー」抜書きは多々紹介されている。 例えばこんな。 判断力は、どのような主題にでも通用する道具であって、どこにでも入りこんでいく。したがって、今している、この判断力の試みにおいても、わたしは、あらゆる種類の機会を用いるようにしている。自分に少しもわからない主題ならば、まさにそれに対して判断力を試してみて、その浅瀬に遠くから探りを入れて、それから、どうも自分の背丈には深すぎるようだと思えば、川岸にとどまるのだ。・・・・・他人の足跡の上を歩くことしかできず、なにも独自のものなど見いだせないような主題の方に判断力を引っぱりだすこともある。すると判断力は、自分に最良と思われる道を選び出すような働きをおこなって、数多くの道のなかから、これが、いやこれが、いちばんよいから選んだなどといってくれる。 (1・50「デモクリトスとヘラクレイトスについて」) 「エセー」の定義として、もっとも有名な個所である。さまざまな対象と接する機会をみずからに与えて、そこで「判断力」を実践するという「試み(エセー)」が、『エセー』という作品の企てなのですと説明してくれている(らしい)。 外国の「随筆」が、この様に始まっているのならば、文学のようなルソーの『孤独な散歩者の夢想』や、サルトルの『嘔吐』が、哲学書として読まれているのも宜なるかなと思ってしまう。尤も私はこれを含めて、モンテーニュさんのエセーは、ほんとに単なる高等遊民の戯言としか思えなかった。 ⸺こんなことぐらいしかわからなかった。 仕方ない。 「旅日記」を読もう。

Posted by ブクログ

2024/11/10

宮下志朗著『モンテーニュ : 人生を旅するための7章(岩波新書 新赤版 ; 1786)』(岩波書店) 2019.7発行 2020.5.28読了  2020年4月19日付読売新聞朝刊の読書対談で紹介されていた本。朝刊紙では、政治学者の苅部直氏が「人知の及ばない事象に対して、人はも...

宮下志朗著『モンテーニュ : 人生を旅するための7章(岩波新書 新赤版 ; 1786)』(岩波書店) 2019.7発行 2020.5.28読了  2020年4月19日付読売新聞朝刊の読書対談で紹介されていた本。朝刊紙では、政治学者の苅部直氏が「人知の及ばない事象に対して、人はもっと謙虚でなければいけないのかもしれません。16世紀フランスの哲学者モンテーニュは、ペストの流行に見舞われる中、ボルドー市長を務めました。仏文学者の宮下志朗さんは『モンテーニュ』で、多事多忙の中で自分を見つめ、自身のあり方を反省する人文主義者を描いています。コントロールできない自然を畏怖し、理性のおごりを戒める。危機に際しては謙虚で柔軟な考えを持つことが大事です」と述べている。  この岩波新書は、モンテーニュの浩瀚なる書「エセー」をコンパクトにまとめて紹介した本なのだが、エセー自体は、白水社の著者による翻訳書で全7巻もある。いわゆるエッセイ・随筆の先駆けとなった人がこのモンテーニュその人である。16世紀のフランスは、カトリックとプロテスタントが激しくぶつかりあった混迷の時代なのだが、モンテーニュのエセーを読むと、そのユマニストな姿勢に驚かされる。例えば「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」という文章からは、多種多様な人間の個に対する寛容さがにじみでているように思われる。また、「人間は自分の精神の自由を節約して使って、正当な場合でなければ、これを担当に入れてはならない」と説くモンテーニュは、公私の別を分ける現代人の風潮を逸早く取り入れたものと言える。こういう人が5世紀も前からいたと思うと、何だか心強い気持ちになってくる。理性のおごりを戒めている箇所としては「理性なるものは、足が曲がっていようと、引きずろうと、脱臼していようと歩き続ける――真理といっしょでも、虚偽といっしょでも歩き続けるのである」がある。真と偽は似ており、理性は常にだまされやすいという卓抜した警告だと思う。このコロナ時代において、デマや誹謗中傷がどれほど蔓延していることか。県外移動者への嫌がらせ、マスクを着用していない人への暴言、買い漁り、医療従事者差別、マスクをした黒人への差別(アメリカではギャング扱いされる)、アジア人差別、営業妨害行為……。エセーを読むと、尖った心が少しだけ丸くなる。エセーの第3巻だけでも読んでみようか。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I029746620

Posted by ブクログ

2022/04/06

エッセイという言葉の語源となった「エセー」という本を書いた、モンテーニュについて語った本ですね。「エセー」には興味がありましたが、超大作でもあり、かつ翻訳も値段が高いので、なかなか読むにはハードルが高い本ではあります。その中で、作者のモンテーニュ自身について書いた新書があると知っ...

エッセイという言葉の語源となった「エセー」という本を書いた、モンテーニュについて語った本ですね。「エセー」には興味がありましたが、超大作でもあり、かつ翻訳も値段が高いので、なかなか読むにはハードルが高い本ではあります。その中で、作者のモンテーニュ自身について書いた新書があると知って読んでみました。 「エセー」がどのように書かれたのかという事が、時代背景も含めてよく理解できますし、随所に「エセー」に書かれた金言もたくさん載っており、手軽に「エセー」のエッセンスに触れることができるので、とても良い本だと感じました。 「エセー」本編も、いずれきちんと向き合いたいなと思います。

Posted by ブクログ

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