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南北戦争の時代 19世紀 シリーズアメリカ合衆国史2 岩波新書1771
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2019/07/20 |
| JAN | 9784004317715 |
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南北戦争の時代
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南北戦争の時代
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アメリカ合衆国史、今週は、19世紀、南北戦争の時代について。南北戦争は、当初は連邦維持のための戦争として位置づけられていたが、リンカンの奴隷解放宣言により、奴隷解放という社会革命のための戦争として記憶されることになったとしている。不勉強の恥をさらすようだが、現在の党派的政治思想と...
アメリカ合衆国史、今週は、19世紀、南北戦争の時代について。南北戦争は、当初は連邦維持のための戦争として位置づけられていたが、リンカンの奴隷解放宣言により、奴隷解放という社会革命のための戦争として記憶されることになったとしている。不勉強の恥をさらすようだが、現在の党派的政治思想とは逆で、共和党が奴隷解放・移民政策推進を、民主党が人種混交禁忌を唱えていたことを知った。
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1812年の米英戦争を通じて、アイデンティティをより強固なものにしたアメリカ。その後領土を西に拡張し、先住民を追いやりながらついには太平洋へと到達する。大陸横断鉄道も開通し、巨大な市場を形成するものの、独立時から棚上げにしていた奴隷制という社会の矛盾が国家を分断する。皮肉なことに...
1812年の米英戦争を通じて、アイデンティティをより強固なものにしたアメリカ。その後領土を西に拡張し、先住民を追いやりながらついには太平洋へと到達する。大陸横断鉄道も開通し、巨大な市場を形成するものの、独立時から棚上げにしていた奴隷制という社会の矛盾が国家を分断する。皮肉なことにその自己矛盾は黒人奴隷側から突きつけられるのではなく、北部・南部の産業及び政府の在り方に基づくものである。その時点で、奴隷制に関する問題は一市民や団体レベルでは人道的な面もあるが、基本的には政治的な問題であるといえる。奴隷制そのものではなく、領土が拡張し各地が州に昇格する中、新たな州が奴隷州となるか自由州となるかが国政における一番の関心ごとだった。奴隷解放宣言を出し結果的に奴隷制に終止符を打つことになるリンカン自身も、決して奴隷制廃止論者ではないというところからもそれが窺える。 南北合わせて62万人の犠牲を出した未曾有の戦争。後にも先にも、これほどまでの死者を出した戦争はアメリカ史上一度もない。しかもそれが他国とのものではなくあくまで内戦である点が恐ろしい。 南北戦争の中で、最もよく知られており最も注目されるのは奴隷解放宣言とゲティスバーグでリンカンが行った演説であろう。だが実は、奴隷解放宣言に先立って出された予備宣言が最も重要であると言っても過言ではない。この宣言でリンカンは、連邦に復帰するのならば奴隷制度については容認するという妥協を図る。しかし南部がそれに応じなかったため、結局は奴隷解放宣言を出さざるを得なくなる。その時から、南北戦争は奴隷制度という非人道的な制度を終わらせるための戦争となったのである。ただこのことは、欧州諸国が表立って南部を支援できなくなったという点では戦略的なメリットもあった。多大な犠牲を出しようやく終戦を迎えるも、ここからの道のりも決して平坦ではない。南部への処置をどうするかという点で揺れ、自由となった黒人への対処でも揺れる。 南北戦争を経てすべてが解決したかといえば当然そんなことはない。シェアクロッパー制度により黒人は結局のところ土地に縛られた債務奴隷となり、暴力で迫害するKKKも現れる。制度としての差別が解消された分、ここからは明確な「区別」の時代へと突入する。また、「金ぴか時代」と呼ばれる由縁となる政治腐敗も深刻化した。何より、先住民への迫害はさらに強まった。
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本書は一番知りたかったアメリカという国の歴史の部分かも知れない。 世界の抑圧された民衆の新天地として 移民を受け入れ開拓されて行く大陸。 そこは移民、先住民、奴隷民が暮らす 大地となった。 理想を掲げる者の中に、人権の自由、経済の自由、宗教の自由、置かれている状況で、 いろいろ求...
本書は一番知りたかったアメリカという国の歴史の部分かも知れない。 世界の抑圧された民衆の新天地として 移民を受け入れ開拓されて行く大陸。 そこは移民、先住民、奴隷民が暮らす 大地となった。 理想を掲げる者の中に、人権の自由、経済の自由、宗教の自由、置かれている状況で、 いろいろ求めているものが異なる。 この人たちを満足させる国づくりの過程は 困難なことなのは、想像できる。 結果、求める体制が異なる南と北で戦争に至る。 これを舞台にした映画が「風と共に去りぬ」ということなので、この作品を観ておくことにした。 この時の大統領がリンカンで、 「人民の人民のための・・・」の名文句の 至った経緯を知ることができた。 先住民のことは、深く触れていないが 自分たちの道徳や論理を押し付けて 野蛮人と決めつけ、抹殺に近い状況に 陥れて、大陸の無用の土地へ移住させられる。 この事実を知っておかないといけない。 アメリカの抱える一つの黒歴史である。 そもそもこのことが、今も敵対する国々が 反発する理由の一つにも思える。 その他ゴールドラッシュ、未完の革命、 労働問題、資本主義社会、白人至上主義 これらのことを少し知ることができてよかった。 現代のアメリカを悩ます問題がここにあった。
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