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夜と霧の明け渡る日に 未公開書簡、草稿、講演
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夜と霧の明け渡る日に 未公開書簡、草稿、講演

ヴィクトール・E・フランクル(著者), 赤坂桃子(訳者)

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夜と霧の明け渡る日に 未公開書簡、草稿、講演

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新教出版社
発売年月日 2019/06/28
JAN 9784400310891

夜と霧の明け渡る日に

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2019/09/16

功名心、出世、いい生活なんてものは、もし与えられるのであれば喜んで享受すればいいのです。でもそれがなくても、僕の心の目の前には、小さな森で、ひそかに間に合わせの墓に葬られた強制収容所の仲間たちが経っています。僕と同じぐらいの歳の人、僕よりずっと若く有能で優れている人たちで、こんな...

功名心、出世、いい生活なんてものは、もし与えられるのであれば喜んで享受すればいいのです。でもそれがなくても、僕の心の目の前には、小さな森で、ひそかに間に合わせの墓に葬られた強制収容所の仲間たちが経っています。僕と同じぐらいの歳の人、僕よりずっと若く有能で優れている人たちで、こんなに素晴らしいたくさんの友が墓の中で朽ちていっていると思うと、自分がまだ息をしているのが恥ずかしくなってしまいます。こうしたこと全てが、僕たちみたいな人間の将来にとって、この世のあらゆる幸福と苦悩に対する目に見えない距離をもたらしています。でもこの距離感は人を麻痺させるものではなく、むしろその逆で、何かを成し遂げた場合にのみ、自分は人生の恩寵に値するものだと感じさせてくれます。

Posted by ブクログ