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電信柱と妙な男 小川未明怪異小品集 平凡社ライブラリー884
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2019/07/12 |
JAN | 9784582768848 |
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電信柱と妙な男 小川未明怪異小品集
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
小川未明がラフカディオ・ハーンを師と仰いでいたことを初めて知った。成る程、北国の寒々しさと陰惨さを上手く書く訳だ。
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小川未明の怪異色の強い作品を集めたアンソロジー。「金の輪」や「赤い蝋燭と人魚」といった有名かつ容易に読める作品を排除し、児童文学以外からも多くチョイスしているあたり、さすが東雅夫といったところ。 小川未明はプロレタリア文学の持つ悪趣味なグロテスク嗜好とは違う、残酷さに美を見出した...
小川未明の怪異色の強い作品を集めたアンソロジー。「金の輪」や「赤い蝋燭と人魚」といった有名かつ容易に読める作品を排除し、児童文学以外からも多くチョイスしているあたり、さすが東雅夫といったところ。 小川未明はプロレタリア文学の持つ悪趣味なグロテスク嗜好とは違う、残酷さに美を見出した人で収録先にもその傾向は色濃く感じる。収録された「囚われ人」などはちょっとケッチャムを思わせるような筋立てだが、そこに悪意や憎悪はなくただひたすらに残酷なだけだ。「血の車輪」も物語自体はプロレタリア文学風のグロテスクなものだが描きだされるイメージは未明自身の持つ社会主義的な思想を超えたものがある。そこらへん、本格を指向するも何を書いても変格になってしまう江戸川乱歩に近いものがあるのかも。 収録先はどれも素晴らしいが、一番気にいったのは「櫛」。物語としての体をなしてはいない分恐ろしい。
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小川未明の幻想・怪異系の作品を集めた1冊。 未明の作品は純日本を舞台にした作品の一方で、どことも判然としないエキゾチックな国を舞台にした無国籍風の作品がありますが、私はその無国籍風の作品の方にとても心惹かれるのです。 本書の解説でゴシック・ロマンスやスラヴ浪漫派文学などの影響につ...
小川未明の幻想・怪異系の作品を集めた1冊。 未明の作品は純日本を舞台にした作品の一方で、どことも判然としないエキゾチックな国を舞台にした無国籍風の作品がありますが、私はその無国籍風の作品の方にとても心惹かれるのです。 本書の解説でゴシック・ロマンスやスラヴ浪漫派文学などの影響について触れてて、ああなるほどと思う気付きがあり。西洋風の城や墓場が出てくる訳ではないけれど、そのかわりの工場だったり一軒の小屋なわけで、要は抱えてるテイストがそっち方面と地続きなんですね。 恩師であるハーンの書く怪談話はあくまで説話的な印象なんですが、未明の作品はロマンチックでかつ童話的でありながら、読んでる最中ずっと読者の心の中をぞわぞわと不安にさせる薄気味悪さがついてきてて面白いですねぇ…。
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